2018年05月29日


■試験当日に風邪を引くと地獄を見る


司法試験の勉強をしたり,資格試験の勉強をしている人の中で,健康管理に失敗して不合格になってしまう,非常にもったいない人がいます。

試験当日に風邪をひいて本来のパフォーマンスを発揮することができず,不合格となってしまうパターンです。

風邪をひいたせいで1年間棒に振ったら,泣くに泣けないですよね。

私の知り合いでも,試験当日に高熱を出してしまったという人がいますし,試験直前にインフルエンザにかかって1週間くらい勉強できなかった,という人もいます。

試験直前になると肉体的にも精神的にも疲労がたまっているので風邪をひきやすくなるんですよね。

ですから,試験を受ける上で風邪をひかないようにする,体調を崩さないようにする,という健康管理が大事です。


■体調管理を学ぶ


私は,以前は風邪をひきやすい体質で,2ヶ月に1回程度の頻度で風邪をひいていましたが,受験勉強の合間に健康管理に関する本を読んで,自分で納得した対策方法を実践するようにしたところ,ほとんど風邪をひかなくなり,たまに風邪をひいてもすぐに治るようになりました。

私が受験生の時に参考にした本は「一生風邪をひかない体のつくり方」という本ですが,最近では,いろいろな本が出ていますので,1冊読んで健康管理の方法を学んでみると良いと思います。

●ISBN-10: 4837979769

●ISBN-10: 4478102503



■定期的に運動をする


試験当日に風邪をひかないためには,同じ時間に寝て同じ時間に起きることとか,定期的に運動をするとか,当たり前のことが大事です。

特に司法試験は4日間に及ぶ体力的にも過酷な試験ですので,定期的な運動は体力をつけるためにも大事なことです。

私は体力をつけるために,試験半年前くらいから毎朝早起きしてランニングをするようにしていました。

ランニングが手軽で時間もお金もあまりかからないのでおすすめですが,怪我には十分に気をつけたほうが良いです。

というのも,私がランニングを始めた頃,使っていた靴のソールが堅かったせいか膝がもの凄く痛くなってしまい,歩くのも大変な状態になり受験勉強にも支障が生じるようになってしまいました。

特に普段運動をしていない人がランニングを始める時には,きちんとしたランニング用の靴を履いて,無理をしない距離からゆっくりと始めたほうが良いと思います。

私は安くて評判が良かったアシックスのランニングシューズを買いましたが,これを使ってからは足も痛くなることがなくなり走るのも楽になりましたので,おすすめです。


●[アシックス] ランニングシューズ JOG 100 2 (現行モデル)



■マスクをする


試験直前になると,受験生の間で謎の風邪が流行ることがよくあります。

司法試験に合格した後に,司法研修所という施設で研修を受けるのですが,二回試験(司法修習の修了試験のようなもの)の直前になると,「いずみ菌」という謎の風邪が流行ります。

(「いずみ」というのは,司法研修所の寮の名前です。)

この「いずみ菌」に感染して,二回試験で苦しい思いをする受験生が多々います。

教室のいたるところで「ゴホゴホ」と咳をしている音が聞こえて,予防していないと余裕でうつされてしまうんですよね。

司法研修所に限らず,司法試験でも試験直前に自習室で風邪が流行り,うつされるというパターンもあります。

こんな時には,マスクをして手洗いうがいを徹底するしかありません。

私も司法試験や二回試験の直前期には,外出する時には必ずマスクをするようにしていました。

マスクは感染対策として万能ではないと言われたりしますが,知り合いの医者の話では感染予防に一定の効果はあるようですので,しないよりはしておいたほうが良いと思います。

マスクは何でも良いと思いますが,長谷川綿行のマスクは安くて耳も痛くなりにくく,近所のお医者さんも使っていたので,私も見習ってコレを使っていました。


●長谷川綿行 ディスポーザブルサージカルマスク 普通サイズ




■食生活を研究する


本を読む他に,自分の体質を理解して,風邪をひきにくくなる食生活や習慣を把握しておくことも大事だと思います。

私も色々と試してみたのですが,自分自身に関して言えば,毎日生野菜を取るようにしたり,ビフィズス菌の入ったヨーグルトに特定保健用食品のオリゴ糖をかけて毎日食べていると,胃腸の調子が良くなり,風邪をひきにくくなりました。


●森永 ビヒダスBB536 プレーン加糖 6パック

●[トクホ] フラクトオリゴ糖 700g


どのような食生活が良いのかは人によって異なると思いますので,いろいろと食生活を変えたり試したりしてみて,自分にとって体調が良くなる食生活を把握しておくことが大事だと思います。



■試験の際に泊まるホテルの下見


「受験会場が家から遠いのでホテルに泊まる」という人も少なからずいると思いますが,事前に一度ホテルに泊まって,体調に影響を及ぼす要素がないか確認しておくことも大事です。

司法試験の場合,直前模試があると思いますので,その際に泊まって下見をしてみると良いです。

ホテルによっては空気が乾燥していて咽が痛くなったり,空調の効きが悪くて暑かったり寒かったりすることがあるんですよね。

体調に影響を及ぼす要素がある場合には,加湿器を持ち込んだり,ホテルを変えたることを検討したほうが良いです。

●加湿器 エルエンスタジオ



■まとめ


以上,試験を受けるにあたって風邪をひかないようにする,体調管理が大事,というお話でした。

年に1回しか受験する機会のない試験では特に体調管理は大事ですから,風邪対策には万全を期して試験に臨んでいただければと思います。

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2018年04月19日

私は大学3年生の1月頃から,ぼちぼちと公務員試験の勉強を初めて,国家公務員Ⅱ種(現在の一般職)と市役所2つを受験しました。

私のおおまかな試験結果は以下のとおりです。


国家公務員Ⅱ種 受験者約3000人中 約60位 合格・内定ももらう

市役所A    受験者約1000人 順位は不明だが合格者25人の中に入り合格

市役所B    受験者約1000人中 約50位 不合格(合格者10名)


あまり真面目に勉強をしていなかった割には,結構良い成績を取れたと思います。

平日は毎日3時間から6時間程度,図書館にいるようにしていましたが,同級生からは「お前を図書館で見かけると,寝ているか,タバコを吸っているかのどちらかで,勉強をしているのを見たことがない。」と言われていましたので,勉強時間は少なかったほうだと思います。

振り返ってみて,短時間の勉強で良い成績を取ることができた理由と,効率的な勉強方法についてお話したいと思います。







○法律科目・経済科目


公務員試験の法律科目・経済科目でつまづく人が多いのが「完璧主義」に陥るパターンです。

「公務員試験は難しい」「法律や経済をきちんと理解していないと合格できない」と思い込んでしまうパターンです。

はっきり言うと,国家公務員の一般職や,一般的な自治体の採用試験のレベルはあまり高くありません。

私は公務員試験に合格した後に司法試験の勉強を始めましたが,「公務員試験で学んだ法律の知識など,司法試験の前では何も勉強していないに等しい」と,何も法律のことなど何も分かっていなかったことを思い知らされました。



では,なぜ,法律や経済のことが分かっていなくても,公務員試験で点数が取れるようになるのか?


それは,公務員試験の出題形式にあります。

公務員試験では,5つの選択肢から正しいものを1つ選ぶ,という問題が多いのですが,過去問を何度も回していると「この肢は怪しい」という感覚のようなものが分かってきます。

法律や経済の基本的なシステムさえ分かっていれば「常識的に考えて,こんな結論になるわけないだろう」ということが分かってくるんですね。

そして,過去問を繰り返し解いていると,多くの問題が「5つの選択肢のうち,3つは常識的に誤りと判断でき,残りの2つの肢で迷う」というパターンが多いことが分かってくると思います。

ここまで来ると合格はかなり近付きます。

なぜなら,公務員試験は,6割前後から7割程度得点できれば合格できると言われているのですが,5つの選択肢を2つまで絞りこむことができるようになれば,それだけで5割の点数を取ることができるようになるからです。

あとは合格するためには,残りの1割から2割分の知識を詰め込むだけです。

したがって,公務員試験の法律科目・経済科目を勉強する時には「全部きちんと理解して記憶しよう」などと意気込む必要はなく,基本的な知識をインプットしたら,あとは過去問をガンガンと回して問題に慣れ,選択肢の切り方の感覚を磨く,ということが大事だと思います。


具体的な勉強方法としては,最初に薄めの教科書を読みます。

薄めの教科書は,法律科目であれば「伊藤真の○○法入門」シリーズが薄くて分かりやすいのでお勧めですが,公務員試験用のテキストも出ていますので,自分が気に入ったものを使うと良いと思います。

★ISBN-10: 4535523053

★ISBN-10: 478894183X


経済科目については,公務員試験用のテキストを使ったほうが良いでしょう。

★ISBN-10: 4784813721

★ISBN-10: 4784813845


あまり時間をかけずに,出来れば1日か2日で1冊を読み終えるくらいの気持ちで一気に読んでください。


テキストを読み終わったら,過去問集で過去問を繰り返し何度も解きます。

過去問集はちゃんとしたものであれば何でも良いですが,実務教育出版の「新スーパー過去問ゼミ」が定番です。

★ISBN-10: 4788948753

「新スーパー過去問ゼミ」は問題数が多いので,途中で挫折しそうな人は,もっと薄めの問題集を使っても良いと思います。

問題集を「解く」と言っても,最初のうちは解けなくて当たり前なので,取りあえず,どの選択肢が正解らしいか,出来るだけ自分の頭で考えてみましょう。

考えても分からない時は,すぐに答えと解説を見て構いません。

分からないのに考えていても,時間の無駄ですからね。

解説を見て考えても分からない場合には,立ち止まらずに次の問題に移ってください。

分からなかったことが2周週目・3周目になって分かることもありますし,公務員試験では満点を取る必要はありませんので,分からない問題に時間をかけるよりも,分かる問題を増やしていくことのほうが大事です。


この「薄いテキストを読む」ということと,「過去問を繰り返し解く(読む)」ということを繰り返していると,「5つの選択肢を頭で考えて2つに絞り込む感覚」が分かってくると思いますし,自信をもって正解に選択肢にたどりつける問題も増えてきます。


この「テキストや問題集を高速で繰り返す」という勉強方法は大学受験でも資格試験の勉強でも良く使われているやり方です。


「テキストや問題集を高速で繰り返す」という勉強方法がしっくり来ないという人は,「図解 超高速勉強法」という本を読んでみることをおすすめします。

★ISBN-10: 4766783190







○判断推理・数的推理


公務員試験の受験生が苦労することが多いのが「判断推理」「数的推理」ですね。

「判断推理」「数的推理」を苦手にしている人の中には「判断推理・数的推理は地頭が良くないと解けない。」と思い込んでいる人が多いです。

しかし,「判断推理」「数的推理」は頭が良くなくても解けるようになります。

「判断推理」「数的推理」は,「考えて解く」科目ではなく「解き方を暗記して解く」科目です。


多くの受験生は

法律・経済科目 = 暗記科目

判断推理・数的推理 = 頭で考える科目

と考えがちですが,逆です。


法律・経済科目 = 頭で考える科目

判断推理・数的推理 = 暗記科目

なんです。


ですから,「判断推理」「数的推理」は,頭が良くなくても,解き方を暗記してしまえば誰にでも解けるようになるんです。


私は「判断推理」「数的推理」の問題を解いていると,解説が分かりにくかったりして発狂することも何度もありましたが,それでもやるしかありません。

「判断推理」「数的推理」はスポーツです。やったもの勝ちです。

とにかく過去問を地道にやることが効率的です。

問題を解いてみて,考えても分からなかったらすぐに答えと解説を読みましょう。

分からないまま悩んでいても解けるようにはならないですからね。

私はスタバやドトールなどに行って,実務教育出版の「スーパー過去問」をひたすら解いていました。

★ISBN-10: 4788948710

★ISBN-10: 4788948702


無機質な問題集を繰り返すのが苦痛という人は,気分転換にノウハウ本的なものも読んでみると良いと思います。

最近,本屋に置いてる本の中では「みるみるわかる! 解法の玉手箱」という本が比較的分かりやすいのではないかと思います。

★ISBN-10: 4788946173

★ISBN-10: 4788946165



○文章理解(現代文・古文・英語)


文章理解は,私はほとんど手をつけませんでした。

かけた時間と点数の伸びが比例しないので,一生懸命勉強したとしてもコスパが悪い科目です。

大学入試の現代文である程度点数が取れていた人は,あまり対策をしなくても良いと思います。

英語に関しても,配点が少ないことが多いので,私は一切勉強をしませんでした。

時間がある人は「スーパー過去問ゼミ」を全部やっても良いと思いますが,時間がない人は「スーパー過去問ゼミ」を虫食い的に一部だけやるか,「文章理解 速攻の解法トレーニング」のような薄めの本を集中してやれば良いと思います。

★ISBN-10: 4788948729

★ISBN-10: 4788949210




○人文科学・自然科学


人文科学と自然科学も,範囲が広く,勉強をしても効率が挙がりにくい分野です。

とは言っても,完全に捨ててしまうのは怖い科目でもあります。

時間がある人は「スーパー過去問ゼミ」をやれば良いと思いますが,人文科学・自然科学にまで手が回らない受験生のほうが多いでしょう。

★ISBN-10: 4788948680

★ISBN-10: 4788948699



そのため,あまり時間をかけずに,薄めのテキストか問題集をやっておくと良いと思います。



人文科学については,「上・中級公務員試験 新・光速マスター」のような本を一気に読み込むと良いと思います。

★ISBN-10: 4788946440



自然科学については,最近では薄めのテキストが出版されていますから,時間はかけなくて良いので,基本的な知識だけでもインプットしておきましょう。

★ISBN-10: 4788945894


公務員対策のサイトの中には「自然科学は捨てましょう」と述べられていることがありますが,私は自然科学を捨てることはおすすめしません。

試験勉強の基本的な考え方として「苦手分野は伸びしろが大きいので勉強効率が良い」「得意分野は伸びしろが小さいので勉強効率が悪い」という原則があります。

ですから,高校の時に文系だった人は,人文科学のみを一生懸命やるよりも,自然科学の勉強もしておいたほうが,点数が伸びる可能性が高いのです。

自然科学の分野でも,高校で文系だった人でも解けるような簡単な問題がいくつか出題されます。

他方で,人文科学の分野で非常に難しい問題が出題されることもあります。

ですから,人文科学と自然科学を網羅的に勉強しておいて,それぞれの簡単な問題で点数を取ることができるようにしておくと,結果的に高得点を取ることができます。



○時事問題


時事問題については試験対策本が出版されているので,そちらを読んでも良いと思いますが,おすすめは新聞を毎日読むことです。

時事問題集をざっと読んで,どのような時事ネタが出題されやすいのか傾向を把握したら,新聞を毎日読む習慣をつけましょう。

★ISBN-10: 478894586X

★ISBN-10: 4471470094

大学の図書館に新聞各紙が置いてあるはずですから,勉強の合間に休憩がてら新聞を読んでみると良いです。

全てをじっくり読む必要はなく,見出しを読んだ後に,どんなことが問題になっているのか把握できる程度に流し読みすれば十分です。

5分から10分くらいあれば読み終わるはずです。

新聞を毎日読んでおくと,時事問題はほとんど解けるようになりますし,面接試験対策にもなります。

都道府県や市町村を受験する人は,全国紙よりも,その自治体の地方紙を読んでおくと「うちの市の問題点な何でしょう?」みたいな質問にも対応しやすくなります。


○スクールに通うべきか


私はスクールには通いませんでした。

大学生って忙しいですよね。単位を取らないといけないし,バイトしたり,飲みに言ったり,遊びにいったり,朝起きられなかったり・・・。

スクールの授業を受けて,言われたことが全て頭にインプットできるような頭の良い人であればスクールに行くことも効率的だと思います。

しかし,公務員試験では基本的に授業を漫然と受けるよりも過去問を何度も繰り返したほうが点数が上がりやすいので,時間があまりない人は,授業を受けるよりも,薄めのテキストを一気に読み込んで,過去問を繰り返したほうが効率的だと思います。

ただ,面接試験対策については,独学では学べないことも多いので,面接試験対策のためにスクールを利用するのはありだと思います。

また,論文式試験を受ける場合には,添削指導を受けるためにもスクールを利用するメリットは大きいと思います。




○計画を立てること


公務員試験は科目数が多いので,時間不足に陥りがちです。

最初にもお話しましたが,完璧主義に陥らずに,試験日までにどうやって点数を1点でも多く上げるか,という点を意識したほうが良いです。

たとえば,自分がやろうと思っている問題集が500頁×10冊=5000頁あったとしましょう。

これを3回繰り返すとすると,1万5000頁分になるわけですね。

1万5000頁を半年(180日)でこなすためには,1日約84頁分やる必要があります。

もし,1日に84頁やることが出来なければ,計画を立て直す必要があります。

問題集を薄いものに切り替えるとか,得意科目については3回ではなく2回におさえるとか。

このように,試験勉強をする時には,今のペースでやって終わるのか,終わらないとすればいつまでに何をやるべきか,ということを常にチェックする習慣を付けておくべきです。


○まとめ


以上,公務員試験の勉強方法のお話でした。

ちょっと偉そうに「計画が大事」なとど説明しましたが,私は途中で計画が崩壊し,本来計画していた勉強の3分の2くらいしか出来ませんでした。

それでも試験で結果を残すことが出来ましたので,公務員を目指している人は最後まで諦めないで欲しいと思います。

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私は色々思うところがあって市役所を辞めましたが,今になって考えると,市役所の仕事には楽しいことや良いところも沢山ありましたし,他方でストレスを感じる点も少なからずありました。

市役所に就職しようと思っている人の参考のために,私が考えると市役所・町村役場の「良いところ」と「悪いところ」についてお話したいと思います。


■よいところ


●安定性1(クビになりにくい)


市役所に就職するメリットとして一番挙げられるのが「安定性」ではないでしょうか。

一度市役所に就職をしてしまえば,よほど悪いことをしない限りクビになることはなかなかありません。

一応,公務員にも「分限免職」といって,仕事ができない職員をクビに出来る制度はあるのですが,「分限免職」をするためには,仕事の途中に家に帰ってしまうとか,頻繁に同僚と大きなトラブルを起こすとか,そういった事情がないと,人事もなかなか免職に踏み切れないのです。

ただ,仕事が出来ない人や,人間性に問題がある人がクビになりにくいという点は,真面目に仕事をしている人にとってはデメリットでもあります。

仕事ができない人や,トラブルメーカーと同じ部署に配属されることもあり,その場合には苦労します。

私も市役所の中で3本の指に入ると言われていた,有名なトラブルメーカーと同じ仕事をすることになったことがあるのですが,仕事を与えるとトラブルを起こしてしまい,かえって仕事が増えてしまうので大変でした。

もっとも,市役所の職員は真面目な人が多いので,トラブルメーカーと同じ職場になっても,その他の職員同士でフォローし合っていけば,何とか仕事を回すことは可能です。



●安定性2(給料・年金・福利厚生が安定している)


市役所を辞めて痛感したのは,公務員は給料,福利厚生,年金の制度がしっかりしているということです。

弁護士に転職して,市役所の時よりも年収は大幅に増えましたが,自営業者は,万が一病気になった場合には,収入が途絶えてしまいます。

また,自営業者は基本的に国民年金にしか加入していないので,自分で他の年金制度に加入するなど,老後の生活に向けて準備をしておく必要があります。

他方,公務員は病気になっても,一定期間は給与が支給される制度があります。

また,年金についても,掛金の半分は職場が負担してくれますし,自分で個別に年金制度に入らなくても,老後の生活に不安を感じる必要はほとんどありません。

さらに,会社員のように,会社が倒産したり,リストラに遭う可能性もほとんどありませんから,そういった点でも収入が安定しています。

このように考えると,公務員はやはり恵まれていると思います。



●市外への転勤がほとんどない


全国的に展開している企業の会社員や,国家公務員,都道府県庁の職員の場合には,引っ越しを伴う転勤が多々あります。

今の企業では,日本国内だけでなく,東南アジア,中国,ロシアなど,外国への転勤を命じられた日とも少なくないですよね。

独身の若いうちであれば,県外や海外への転勤も新鮮で面白いと思いますが,結婚をして子どもが出来ると,転勤で頭を抱えるサラリーマンも増えてきます。

可愛い子供と離れて単身赴任をしなければならないこともあるでしょうし,共働きの場合には奥さんが仕事を辞めなければならなくなったという話も良く聞きます。

また,親の介護をしているような場合にも,転勤の問題が大きくのしかかることがあります。

他方,市役所の職員は,基本的に市内で異動するので,市外・県外への転勤はほとんどありませんし,海外への転勤はほぼ皆無です。

たまに,他の自治体に出向になることがありますが,長い役所人生の中でせいぜい2~3年程度でしょう。

年齢を重ねると,転勤がほとんどないという市役所のメリットはとても大きいと思います。






●就職しやすい・採用試験が比較的簡単である


反論があるところだと思いますが,市役所のメリットとして「就職しやすい」という点があると思います。

私が大学生の時,超が付く程の就職氷河期で,同級生は民間企業を30社とか100社とか回って,それでも内定をもらえないような人がいました。

他方,私は国家公務員試験と市役所2つを受験し,うち国家公務員試験と1つの市役所に合格し,内定をもらいました。

内定率66%です。

不合格となった市役所は,たまたまその年だけ当時合格率1%という超難関で(受験者約1000人に対し合格者10名),成績の開示請求をしたところ前年か次の年であれば余裕で合格できるくらいの点数は取れていました。

公務員は,採用基準が比較的明確で,筆記試験の点数が重視され,面接も対策しやすいので,きちんと試験対策をしておけば,かなりの高確率で内定をもらうことができます。

私は公務員試験を受験する際には,スクールに通わずに,大学生協で売っていた入門書と,実務教育出版の公務員試験対策用の問題集を買ってきて,半年くらいダラダラと勉強をしただけでしたが,それでも合格することが出来ました。

★ISBN-10: 4535523053

★ISBN-10: 4788948710

★ISBN-10: 4788948753

公務員試験は,倍率が10倍とか30倍程度と発表されるので「自分には無理だ」と最初から諦めてしまう人が多いのですが,ちゃんと試験対策をして受験をしている人はごく僅かです。

また「法律や経済学をきちんと勉強しないと合格できない」と勘違いしている人が多いのですが,公務員試験(国家総合職を除く)の法律や経済学の試験はレベルが低いので,法律や経済学の基本中の基本さえ分かっていれば,十分に合格することが出来ます。

面接試験については運の要素もありますが,面接試験の段階で人数が大幅に絞り込まれるので,筆記試験で十分な点数をとっていれば,民間企業と違ってかなり高い確率で面接試験も通ることがきます。

個人的な意見ですが,暑いなか汗を流しながら民間企業で何社も面接を受けて精神をすり減らすよりも,クーラーの効いた涼しい図書館でコツコルと公務員試験の勉強をして,2~3庁に絞って公務員試験を受験するほうが,就職活動の苦労は少ないんじゃないかと思います。



●異動によって全く違う仕事が出来る


市役所の仕事のデメリットとして「異動がある」という点が挙げられることがありますが,私は異動はメリットだと思っています。

同じ職場に嫌な人や合わない人がいても,異動希望を出すことで異動させてもらえることもありますし,せいぜい5年くらい我慢すれば,嫌な人と別の職場にいくことができます。

また,仕事に内容にもよりますが,同じ仕事を5年くらいやっていると飽きてくるんですよね。

市役所では,「税の仕事をした後に,総務の仕事をして,政策企画の仕事をして,教育委員会に行って・・・」みたいに,一回の人生の中で,畑違いの仕事をいくつも経験することができます。

新しい仕事を覚えるのは大変ですが,飽きてしまった仕事を続けるよりも,何度も未知の仕事に出会うことができるのは,市役所の魅力の一つだと思います。

私も異動発表の時期(3月)になると,「次はどんな仕事が出来るんだろう」とワクワクしていました。

★ISBN-10: 4313150870




●比較的良い人が多い


これは私がたまたま周囲の人に恵まれただけかも知れませんが,市役所に入る大部分の人は,コツコツを勉強をしてきた真面目な人が多いと思います。

中には仕事をしない人とか,トラブルメーカーもいて苦労することもありますが,市役所を辞めてみると,一般的な世間と比較すると,ヤバイ人の割合は比較的少ないほうだと実感します。




■悪いところ


ここからは市役所の悪いところ,ブラックな面を挙げていきたいと思います。



●真面目に仕事をする人の仕事が増えていくことがある


「市役所あるある」だと思いますが,市役所の職員の中には,「楽をしたい」「自分の仕事を増やしたくない」と考えている人がいます。

心理学の中に「人が集団になると,手を抜く人が現れる」という「リンゲルマン効果(社会的手抜き)」というものがあります。

★ISBN-10: 4791618580

「集団の中で自分が頑張っても自分が評価されない」「自分が頑張っても報酬が増えるわけではない」という環境の中で,この「リンゲルマン効果」が発生しやすいらしいのですが,役所の仕事はまさに「リンゲルマン効果」が発生しやすい環境です。

役所は課や係という単位で集団になってやる仕事が多いですし,仕事をしてもしなくても給料はほとんど変わらず,年齢を重ねるごとに順調に増えていきます。

仕事をしないからといってクビになることも,ほとんどありません。

しかも仕事をすればする程,他の仕事が与えられて忙しくなっていくこともあるんですよね。

ですから,市役所の職員の中には「楽をしたい」「自分の仕事を増やしたくない」と考えてしまう人が少なからずいるのです。


私は「仕事の量に違いがあるのはおかしい!」と思って行動を起こしたことがあるのですが,酷い目に遭いました。

同じ部署の中で,ある後輩の残業時間が飛び抜けて多かったので,「私が後輩の仕事を引き受けます」といって,一番忙しい担当を引き受けました。

そして,仕事の内容をマニュアル化したり,書式を統一したり,定型的な作業についてはプログラムを組んだりして作業の効率化を進め,一番忙しかったはずの仕事の残業時間をほぼゼロにしました。

しかし,私の残業が減ったところ,「アイツは残業していない。暇そうだ。こっちの係の仕事をアイツにやらせよう。」という感じで,色々な人の仕事が私に割り振られるようになりました。

他にも体調が悪い人の仕事や,他の係の仕事も引き受けていたので,最終的に3人分くらいの仕事が私に集まってきました。

私に仕事を押しつけて来た人の中には,日中,ほとんどヤフーニュースを見ていたり,1日の3分の1くらいの時間を喫煙所で過ごしているような人もいました。

私はそれでも何とか工夫をして残業時間を月30時間程度に抑えていましたが,私がその部署から離れた後,後任者から「月100時間程度の残業をしても仕事終わらない」「一人でどうやってこれだけの仕事をやっていたの?」と苦情が来たほどでした。

これは極端な例ではありますが,市役所で働いていると同じような出来事はよく見られます。

私は仕事が暇なよりは忙しいほうが好きなのですが,それでも人に仕事を押しつけて自分だけ楽をしようとしている人を見ると,イライラしてしまうんですよね。

市役所で働いていく上では,特に「大部屋」と呼ばれる部署で働く場合には,仕事を押しつけられないようにする術を身につけておかないと,ちょっと苦労するかも知れません。




●何のために,誰のためにやっているのか分からない仕事がある


これは役所に限らず,どんな仕事にでもあることだと思いますが,「この仕事って何か意味あるの?」「この仕事って誰のためになっているの?」という仕事が結構あります。

たとえば,役所間や部署間での「照会」。

役所の各部署には「こんな事例がありますか」とか「あなたの部署の事業内容と予算を教えてください」という照会が大量に来ます。

もちろん必要な照会もあるのですが「これって聞いて何か意味があるの?」「とりあえず照会したという実績を残したいために形式的にやっているだけでしょ?」というようなものも多いです。


また,同じような照会が違う部署から何度も来たりします。

「あなたの部署の事業内容と予算を教えてください」という照会が,財政課から来て,企画課から来て,秘書課から来て・・・と,様々な部署から来て,しかも回答用の書式が微妙に違ったりするので,同じような作業を何度も繰り返すことになります。

こういった作業は,事業内容と予算・決算状況をまとめたデータベースを作って,各課がそこにアクセスできるようにすれば効率的になると思うのですが,過去の慣例が強すぎて業務改善されていきません。


その他にも,市町村が国とやり取りをする時に,間に県を挟まないといけないことが多々あります。

市町村が国に意見を求める時に,県の担当者に連絡をして,県の担当者が国に連絡をして・・・国の担当者が,県の担当者に連絡して,県の担当者が市町村に連絡する・・・,という形式を取ることがあるのですが,「いやいや。県の担当者いらなくない?」と思うことが多々あります。

県の担当者を挟むことで伝言ゲームのような形になって,何を言いたいのか分からなくなったり,やり取りに非常に時間がかかったりします。

こういったやり取りも行政の無駄だな。。。と思うことがあります。


他にもエクセルを使えばあっというまに終わる作業なのに,「昔からこうやっている」という謎の無駄な作業があったりることもあります。


こういった行政の無駄的な作業をさせられるのは苦痛ですが,逆に「これってオカシイよ」と声をあげて,業務を効率化していくことを考えると市役所の仕事も面白くなると思います。


私も様々な部署で業務を効率化しようと工夫をしてみました。

そうすると「なぜ,今さらやり方を変える必要があるんだ?」という反発が必ずと言って良い程出てきます。

でも,それでもより効率的なやり方を求めて,普段よりも早く仕事を終わらせることが出来るようになると,達成感があります。

ただし,あまり仕事を効率化すると,他の仕事を割り当てられたり,部署の人員が減らされたりするんですけどね・・・。




●国や県と比べて予算(お金)がない


夕張市が財政破綻したのは有名ですが,夕張市に限らず,多くの市町村は予算のやりくりに苦労しています。

配属される部署によっては,消耗品を買うお金すらろくにないので,私は仕事で使う文房具や付箋を100円ショップで買ったりしていました。

国や県に勤務している人の話を聞くと,そこまでお金がない,ということは聞かないので,やはり市町村のほうが予算は厳しいと思います。


それから,以前に地方分権の流れが進んで「国と自治体の立場は対等であるべき」といった議論もありましたが,残念ながら今でも国は自治体に対し強い権限を持っています。

国(厳密には国会)が法律を作って,市町村の役割を定めると,市町村の仕事はどんどん増えていきます。

それに対し市町村の財源は増えていかない・・・。

市町村で仕事をしていると,予算がなくて頭を抱えることが多いのですが,国や県で働いている同級生が羨ましく思えることがあります。




●仕事が出来ない人が出世することがある


市役所では通常であれば,優秀で真面目で周囲の信頼の厚い人が出世してくことが多いのですが,中には「なぜこの人が偉くなったんだ?」と疑問符が付くような人が課長になったり部長になったりすることがあります。

仕事が出来ない人が上司になると部下は大変です。

何か大きな問題が起きて部下が一生懸命対応しようとしているのに,上司は指示もしない,責任も取らない,ただ傍観しているだけ。なんてこともあります。


それから「部下として優秀な人」が「上司として優秀な人」になるとは限りません。

野球でも,現役時代は優秀な選手だったのに,監督になったら全く実績を残せなかったというパターンがありますよね。

役所の仕事は個人プレーよりも,人間関係やコミュニケーションがとても大事で,上司になる人は部下の仕事を広く見渡して適切な指示を出すことができないといけません。

しかし,役所の上司の中には「置物」のようにハンコを付いているだけ,という人もいるんですよね。

上司の中には部下から怒られたりして,「おれは管理職になりたくなかったのに・・・」とぼやいている人もいたりします。

役所に入ったらば,将来を見据えて,自分が管理職や先輩と呼ばれるようになった時のために,人を動かす技術についても勉強をしておいたほうが良いと思います。

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●ぶっ飛んでいる人・自由に生きている人が少ない


これは悪いところと言って良いのか分かりませんが,役所で働いている人は真面目な人が多いのですが,大きな夢を持っている人,自由に生きている人,スター性がある人が少ないと思います。


たとえば,ソフトバンクの孫正義社長とか,ライブドアの堀江貴文元社長みたいな凄い人が,市役所で働いている訳がないですよね。

そのため,役所の人達だけで飲み会をしていても,同じような話が多く,つまらないことが多いです。

役所の同期とバーに言った時に,職業がバレるような会話は一切していないのに,マスターから「君たち,公務員でしょ。」と言われたことがあります。

「なんで分かったんですか?」と聞いたところ「分かるよ。公務員の人って,何ていうか,魅力がないんだよね。」とバッサリ言われてしまいました。

これは自分でも半ば分かっていたことで,公務員になると,その後の人生がどうなるかはだいたい予想できてしまうので,夢を持ったり,自由に生きよう,というポジティブな気持ちが小さくなってしまうんです。

その後,市役所を辞めて弁護士になって,他の士業の人や,企業の経営者と話す機会が増えたところ「世の中には,こんなに自由に生きている人,ポジティブな人がいるんだ。」という出来事が増えました。

役所に入って「つまらないな」と感じている人は,異業種交流会に参加するとか,他の仕事をしている友達と定期的に会ってみるとか,役所以外の雰囲気に定期的に触れる機会を作ったほうが良いと思います。


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●誰でも出来る仕事が多い


私が市役所の先輩から「市役所の仕事というのは,誰でも出来る仕事なんだよ」と言われたことがあります。

確かに,市役所の仕事の中には大変な仕事もありますが,異動を前提としている仕事なので「この人じゃないと出来ない」という仕事が少ないんですよね。

「この仕事を一生続けたい」と言っても,数年経つと異動命令が出て,他の職場に配属されてしまいます。

テレビ番組の「プロフェッショナル」や「情熱大陸」に出てくるような,「1つの仕事に熱い情熱を持って一生を捧げる」みたいな働き方が難しい仕事です。

そうは言っても,公務員の中にも,与えられた仕事の1つ1つに熱意を持って取り組んで,「プロフェッショナル」や「情熱大陸」に出ているような職員もいるので,仕事に前向きに取り組んで,職場の理解があれば「自分にしか出来ない仕事」をすることも可能になるかも知れません。




●市民の目が厳しい


市役所で働いている以上,仕方がないことですが,公務員に対する社会の目はとても厳しいです。

例えば,公務で真夏の炎天下で長時間,泥上げ作業をしていて「咽が渇いたな・・・」と勤務時間中にコンビニに立ち寄ろうものなら,役所に苦情が来たりします。

「勤務時間中にコンビニでジュースを買っている市役所職員がいた。けしからん!」と。


その他にも,自分が住んでいるアパートの近隣住民に,公務員だということが知られてしまうと,何かにつけてクレームが来ることもあります。

「ゴミを出した時間が規定の時間の5分前だった」とか「公務員なのに町内会の草刈りの行事に参加しないなんてけしからん」なんて怒られることもあります。

それだけ世間の公務員に対する目は厳しいので,公務員になった後は,プライベートでも世間から批判を受ける行動をしないよう,気をつけないといけないこともあります。


■まとめ


以上,市役所(町村役場)の「良いところ」と「悪いところ」について考えてみました。

振り返ってみると,市役所の仕事が「良いもの」になるか「悪いもの」になるかは,運の要素もありますが,自分の考え方次第ってところも大きいように思います。

一般的なサラリーマンに比べると公務員は恵まれている点も多いと思うので,就職先をどこにするか悩んでいる人は参考にしてみてください。

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