2018年02月04日


これまでお話した勉強方法の流れを整理すると以下のとおりです。


入門書を読む
論文式試験の問題集を読む,参考答案を写経してみる
分からないところを基本書や予備校本で復習する



法科大学院の既修者試験であれば,運が悪くない限りこの勉強方法だけで合格できます。

実際に私も法科大学院の入学試験に向けてやった勉強は,基本的に「入門書を読む」「論文式試験の問題集を読む,参考答案を写経してみる」だけです。

他にやったことと言えば,合格体験記を読んだり,「柴田孝之」先生の勉強法の本を何冊か読んだ程度です。

●ISBN-10: 4844971077

●ISBN-10: 4478010013



ただし,法科大学院受験と異なり,予備試験や司法試験は,上記のような勉強だけで合格するのはちょっと厳しいです。

そのため予備試験を目指している人,法科大学院に入学して司法試験に向けた勉強を始めようとする人は,プラスアルファの勉強をする必要があります。


では何をすれば良いか?

それは「論文式試験の過去問・優秀答案の分析」「短答式試験」の勉強です。

「短答式試験」については ■短答式試験(民法)の勉強方法 でお話しすることにして,ここでは「論文式試験の過去問・優秀答案の分析」についてお話をします。



司法試験の勉強方法,おすすめの参考書や問題集(総論)」でお話したとおり,司法試験では「論文式試験の過去問・優秀答案の分析」が非常に大事です。

では「論文式試験の過去問・優秀答案の分析」として何をすれば良いのか?

司法試験業界では「論文式試験の過去問・優秀答案の分析をどうやってやれば良いのか分からない」という人のために,非常に便利な本が出版されています。

それが辰已法律研究所の「司法試験予備試験 論文本試験 科目別・A答案再現&ぶんせき本」「司法試験 論文過去問答案パーフェクト ぶんせき本」です。

●ISBN-10: 4864663211

●ISBN-10: 4864663246


この「ぶんせき本」には過去の司法試験の問題,問題の解説,再現答案(優秀答案と点数の低い答案),再現答案に対するコメント(なぜ点数が高いのか,なぜ点数が低いのか),出題趣旨,採点実感等が載っています。

要するに「ぶんせき本」論文式試験の過去問や答案を分析するために必要なものが全て載っている本です。


使い方ですが,まずは法務省のホームページから過去問をダウンロードして,時間を計って過去問を解いてみてください

最初のうちは「全く分からない」「解けない」という状況に戸惑うかも知れませんが,最初のうちは,分からなくても,解けなくてもノープロブレム,問題ありません。問題は本番までに解けるようになっていれば良いのですから。

問題が解けなかった,分からなかった,という人は「何が原因で解けなかったのか?」「何が分からなかったのか?」を自分なりに分析してみてください。

「基本的な知識に漏れがあって解けなかった」のであれば,知識をインプットすれば良いというだけの話ですし,「知識はあったけど,解き方が分からなかった」ということであれば,司法試験での問題の問われ方と,問に対する答え方を考えてノートなどに整理しておくと良いと思います。

「時間が足りなかった」ということであれば,なぜ時間が足りなかったのかを考えてみてください。「答案を考えながら書いているため遅い」ということであれば典型的な論点については書き方を決めておく(いわゆる論証パターンを自分なりに作っておく)という方法で問題が解決することもありますし,「書くのが遅い」ということでれば,筆記用具を変えたり,答案の書き方のスタイルを変えることで問題が解決することもあります(●答案を速く書く方法についてはまた別の機会にお話したいと思います。)


その上で「ぶんせき本」にある優秀答案を読んでみてください。写経して見ても良いと思います。

「ぶんせき本」にある優秀答案を見ると,「当たり前のことを,当たり前に書いているだけ」ということが分かると思います。「当たり前のことを,当たり前に書いているだけ」の答案が1位だったりします。

なぜ「当たり前のことを書いているだけ」の答案が上位なのかというと,理由は簡単です。多くの受験生は「当たり前のことを,当たり前に書く」ということが出来ていないからです。多くの受験生は「当たり前のこと」を時間内に書くことができずに,それでも何となく合格していく受験生が非常に多いのです。

私は司法試験でも二回試験(司法修習の最終試験)でも「みんなが書きそうな当たり前のことを,普通に書く」ということを徹底的に心がけました。その結果「当たり前のことを普通に書くことができた答案」は上位でしたし,「当たり前のことを書けなかった答案」「普通の受験生とは違う発想をしてしまった答案」は,あまり良くない点数がついています。

自分の答案と優秀答案を見比べてみて,自分に何が足りないのかをもう一度考えてみてください。


ゼミを組んでお互いが書いた答案を見せ合い,お互いにコメントし合うのも良いです。

人間は弱い生き物で,自分の悪いところは直視したくないんですよね。

ですから自分で自分の答案を分析すると,評価が甘くなってしまいがちです。

遠慮なくストレートに物事を言ってくれる人をゼミに入れて,自分の答案のダメな箇所をどんどん指摘してもらったほうが良いです。自分のダメなところを指摘されるのは非常に辛いことですが,他人から指摘されることで答案の質はどんどんと良くなっていきますよ。



答案を分析したら「論文式試験出題の趣旨」と「司法試験採点実感等に関する意見」を熟読しましょう。

司法試験の論文式試験は「聞かれていることに素直に答える」ことで点数が付く試験です。

どれだけ知識があっても,聞かれていると違うことを書いたら1点ももらえません

ですから「出題趣旨」と「採点実感」を読み込んで「問題で何が聞かれていたのか?」「何を答えれば点がもらえたのか?」を把握することは非常に大事です。

「出題趣旨」と「採点実感」を数年分読んでいると,問題は違っていても,毎年同じような視点が問われていることが分かってきます。

「司法試験の民法では,要するにこういうことが聞かれているんだな」「こう聞かれた,こう答えれば良いというパターンがあるんだ」ということが分かってきます。

この感覚を持っているだけで本番では非常に有利になります。出題趣旨が分かるようになると,自分に知識のない問題が出ても「出題趣旨が分かっていますよ」という問題意識を論述することで部分点がもらえるようになったりもします。




■短答式試験(民法)の勉強方法


これまで「論文式試験」の勉強方法をお話してきましたが,司法試験でも予備試験でも「民法」には「論文式試験」の他に「短答式試験」があります。

「短答式試験」の勉強方法は様々ですが,一番効率が良く,オーソドックスな勉強方法は「過去問を何度も解く」という方法です。

合格者に短答式試験の勉強方法を聞くと「短答式試験は過去問やっていれば,そのうち点数が上がるよ」とアドバイスをする人が多いと思います。

「過去問を解く」他にも「基本書や予備校本を何度も読む」という勉強方法もありますが,基本書や予備校本には試験に出ないことも書いてありますし,司法試験や予備試験の短答式試験は知識をインプットしたからといって,それだけ解けるような簡単な問題ばかりではありませんから,「基本書や予備校本を何度も読む」という勉強方法はあまり効率的ではありません(ただし,一部の天才的な人にとっては「基本書や予備校本を何度も読む」という勉強方法が効率的である場合があります)。


では,なぜ「過去問を何度も解く」という勉強方法が効率的なのか?

実は司法試験の短答式試験では,同じような問題が手を変え品を変えて出題されています

なぜ同じような問題が繰り返し出題されるかと言うと,年によって平均点が大きく変わることを防ぐためです。

司法試験委員会としては,毎年同じような平均点に落ち着かせたいので,繰り返し似たような問題を出題して,「過去問をきちんと勉強した受験生であれば同じような点数を取れるような試験」にしているわけです。

ですから,短答式試験は,過去問を繰り返して,過去問をきちんと解けるようにしておけば,それだけで合格点を超えることは可能なのです。


では短答式試験の過去問はどうやって勉強をすれば良いのか?

総論でもお話しましたが,私はスクール東京出版の「司法試験・予備試験 短答 過去問集」をおすすめしています。

解説がシンプルなため速く何度も回すことができますし,解説も「問題を考えて解ける」ように工夫がされています。そのため,短答式試験の勉強をしながら論文式試験の勉強にもなり一石二鳥です。

●ASIN: B06WGN544Q



スクール東京出版の問題集はマニアックなので,メジャーな問題集を使いたいということであれば辰已法律研究所の「司法試験&予備試験短答過去問パーフェクト」が無難だと思います。

解説が厚いのがメリットでもあり,デメリットでもあります。基本書などを参照しなくても良いのですが,解説は適宜読み飛ばさないと非常に時間がかかります。

●ISBN-10: 4864662940




「司法試験&予備試験短答過去問パーフェクト」と対極にあるのが辰已法律研究所の「肢別本」です。

この「肢別本」は司法試験や予備試験の過去問を一問一答式に並べた本で,左の頁に問題が,右の頁に答えと簡単な解説が載っています。

この「肢別本」はコンパクトで持ち運びに便利なので,通学時間・通勤時間やちょっとした合間に短答式の勉強が出来るというメリットがあります。

また,一問一答式なので気合いを入れれば1冊を1日~2日程度で回すことも不可能ではありません。・・・まぁ,大抵は途中で飽きるんですけどね。。。

●ISBN-10: 4864663076




「肢別本」は一問一答式であるため,肢の切り方の訓練ができません。

例えば「正しいものを2つ選べ」という本試験形式の問題であれば,全ての肢を読まなくても正解にたどり着くことが出来る場合もあるのですが,どうすれば肢を素早く切ることができるかという訓練は一問一答式の「肢別本」では出来ないんですね。

そのため,「肢別本」を使う場合には,年度別の短答式問題集や予備校の答案練習会を利用するなど,肢の切り方の訓練も行うようにしたほうが良いです。

●ISBN-10: 4587999962




■要件事実を学ぶためのおすすめの基本書や参考書


司法試験や予備試験の民法では「要件事実」も試験範囲に含まれています。

「要件事実」というのは難しい言葉で言えば「実体法に規定された法律効果の発生要件に該当する具体的事実」なのですが,要するに「民事訴訟において原告と被告がそれぞれどの事実について立証責任を負うのか」を整理する勉強が「要件事実」です。

司法試験になかなか合格しない受験生の中には,この「要件事実」の勉強に拘りすぎて民法がよく分からなくなってしまう人がいます。

個人的な意見ですが,司法試験レベルでは正直「要件事実」は,それほど深い理解は求められていません

司法試験受験生の答案を採点していると分かるのですが,司法試験受験生のレベルはそれほど高くないので,「要件事実」に拘り過ぎるよりも,「民法」そのもの勉強がをきちんとしたほうが合格は近くなります



では「要件事実」の勉強として何をすれば良いのか?

基本的には「新問題研究要件事実」と「紛争類型別の要件事実この2冊だけで十分です。

いずれも多くの法科大学院で教材として使用していると思いますが,司法試験レベルでは,この「新問題研究要件事実」と「紛争類型別の要件事実」に書かれていること以外の要件事実の知識が必要になることは少ないですし,この2冊を十分に勉強しておけば,少なくとも「要件事実」が原因で司法試験に落ちることはないと言って過言ではないと思います。

ちなみに司法修習でも私は基本的に「新問題研究要件事実」と「紛争類型別の要件事実」を中心に勉強しましたが,それで二回試験では民事裁判も民事弁護も「優」(一番上の評価)をもらっています。

●ISBN-10: 4908108463

●ISBN-10: 4908108226



この2冊は,いずれも150頁程度と薄い本なので,慣れると数十分で復習でき非常に便利な本なのですが,内容が非常に濃いが故に最初は分かりにくいところがあると思います。

そんな時に便利なのが岡口基一裁判官の「要件事実マニュアル」です。

●ISBN-10: 4324101663

●ISBN-10: 4324101671


この「要件事実マニュアル」は,実務で使っている弁護士も多いと思いますが,裁判官が書いてるだけあって信頼性があり,しかも項目毎に分類されているため非常に分かりやすいです。

買っておくと司法修習や実務でも,そのまま使うことができます。

「要件事実マニュアル」は厚い本ですが,司法試験対策としては全部を読む必要はありません

「新問題研究要件事実」と「紛争類型別の要件事実」を読んでいて,分からないことや,頭を整理したい部分が出てきた時に「要件事実マニュアル」の該当箇所を読み,付箋を貼っておくと良いです。

そして,司法試験の直前に付箋がついているところだけを復習すればOKです。

なお「要件事実マニュアル」は1~5まで出版されていますが,司法試験で出題される可能性が高い要件事実は「1~2」に書かれていることだけですので,「3~5」は受験生は買う必要はありません。



なお,法科大学院で「要件事実論30講」や「要件事実問題集」を勉強するゼミ,みたいなのが流行ったりしますが,司法試験レベルでは「要件事実論30講」や「要件事実問題集」に手を出す必要はあまりありません。

私は「要件事実論30講」も「要件事実問題集」持っていて,一通り読みましたが,司法試験に合格してみると,これらの本まで手を出す必要はなかったな,というのが正直な感想です。

これらの問題集をやる必要があるとすれば,法科大学院の「要件事実」の授業のテスト対策くらいではないでしょうか。


●ISBN-10: 4335355181

●ISBN-10: 4785724293




■司法試験予備校の答案練習会(答練)


これまでお話した民法の勉強方法を整理すると以下のとおりです。


・入門書を読む
 
・論文式試験の問題集を読む,写経する
 分からない箇所は基本書や予備校本で補充する
 
・論文式試験の過去問を解いてみて分析する

・短答式試験の過去問を繰り返し解く

・要件事実の勉強をする



「民法」に関して言えば,基本的にはこれだけで司法試験や予備試験に合格できる力は間違いなく付きます。

他にあれこれと手出しをするよりも,上のような基本的でコンパクトな勉強を心がけたほうが短期間で合格できるはずです。


ただし上記の勉強に加えて,プラスでやっておいたほうが良いことがあります。

それは,予備校が行っている論文答練と直前模試の受験です。



民法に関しては,答練の受験は必須という訳ではありませんが,時間内で問題を処理する訓練をするために答練は出来れば受験しておいたほうが良いです。

時間とお金に余裕がある人は,辰巳法律研究所,伊藤塾,早稲田セミナーと様々な司法試験予備校の答練を受験できればベターですが,時間とお金に余裕がない人は辰巳法律研究所の「スタンダード答練」(スタ論)の第二クールだけ受験すれば十分です。

スタ論の第二クールだけであれば,全科目受験しても15万円程度です。

私は答練はスタ論の第二クールしか受験しませんでしたが,それだけでも論文式試験の現場対応能力はかなり上がったと実感しました。



■司法試験予備校の模擬試験(直前模試)


答練を受験した人も,答練を受験しない人も,直前模試は出来れば受験したほうが良いです。

司法試験や予備試験本番では何が起きるか分かりませんし,多くの人は緊張してミスをします

直前模試を受験しておくと,本番で起きそうなトラブルや,本番でやらかしてしまいがちなミスに気づくことができ,事前に対策ができます。


私は法科大学院を受験する際には,ぶっつけ本番で試験に望んだのですが,持ち込んだ腕時計が止まったり,筆記用具が足りなくなる等のトラブルに遭って非常に焦りました。

直前模試を受けておけば「時計は2個以上持っていったほうが安全だな」とか「筆記用具も多めに持っていこう」など,対策を立てることが可能になります。

また直前模試は実際の司法試験会場と同じ場所で行われることが多いのですが,会場への行き方や会場の雰囲気に慣れておくだけでも本番の緊張感は和らぎます

さらに,直前模試で出たのと同じような問題が出た場合に,自分だけ模試を受けていないとそれだけで不利になってしまいます

ですから,よほどの事情がない限り直前模試は受けておきましょう

各司法試験予備校が直前模試を実施していますが,辰巳法律研究所の模試は受験者が多いのでおすすめです。




■その他に民法の勉強であると便利なもの

○択一六法


短答式試験の勉強をしながら自分でノートを作っている受験生がいますが,自分でノートを作るという作業は時間がかかります。

かく言う私もノートは「自分で作る派」で,パソコンで短答式試験用に知識を整理したノートを作っていましたが,無駄な作業に終わってしまったことも多いです。

「試験直前に見直すためのノートを作りたいけど,時間がない」という人に便利なのが「択一六法」です。

「択一六法」には,司法試験の短答式試験で過去に出題された知識などが,表などを使ってきれいにまとめてあります。

短答式の問題集や肢別本をやりながら,「択一六法」で出てきた知識が記載されている箇所にマーカーを引いておけば,試験直前にマーカーが引かれているところだけ読むことで一気に知識を詰め込むことができます。

「択一六法」は必ずしも必要という訳でありませんが,必要性を感じた人は使ってみると良いと思います。

●ISBN-10: 4844924702

○判例六法(模範六法)


司法試験受験であれば六法は必ず持っていると思いますが(万が一,六法を持っていない人はすぐに買ってください),普通の六法の他に便利なのが判例六法・模範六法です。

判例六法(模範六法)は,条文の後に,その条文に関連する判例の結論と年月日が簡潔に記載されています。

ですから,条文を引きながら「この条文については判例でこのような解釈がなされているんだな」ということが確認でき,便利です。


●ISBN-10: 4641003378

●ISBN-10: 464100417X

●978-4-385-15969-0


判例六法は何種類かありますが,以下のような特徴があります。


有斐閣判例六法
⇒コンパクトで持ち運びに便利。判例百選の番号も載っていて便利。ただし,行政法などで調べたい法律が載っていない場合がある。


有斐閣判例六法Professional 
⇒大きいが,民事系と刑事系・公法系2分冊になっている。細かい法律も載っていて持ち運びにも便利だが,「民事系の授業に間違って刑事系の分冊を持っていってしまう」等の悲劇がたまに起きる。裁判官や若い弁護士が使っていることが多い。判例百選の番号も載っていて便利。


模範六法
⇒大きい。分冊になっていない。見た目はカッコ良いと思う。年配の弁護士で使っている人が多いような気がする。


○司法試験用六法


司法試験・予備試験が近くなったら「司法試験用六法」は買っておきましょう。

遅くとも司法試験・予備試験の半年前に買って,過去問を解くときや,予備校の答練を受験する時には,司法試験用六法を使うようにしておくべきです。

●ISBN-10: 4474058488

「司法試験用六法」は実際に使ってみると分かるのですが「非常に使いづらい」んですよ。

無駄にデカいし,条文を探すにも時間がかかるし。特に民法のようの条文が多いと大変です。

もし司法試験・予備試験の本番で初めて使ったらパニックになる可能性大です。

ですから,「司法試験用六法」は実際に使って慣れておきましょう。

ちなみに「司法試験用六法」は司法試験を受験すると貰えるので,先輩の司法試験合格者にお願いするとタダで譲ってくれることもあります。



○法律用語辞典・法律学小辞典


とある司法試験予備校の先生が「法律用語辞典は持っておくと便利!」と言っていたので買ってみたのですが,確かに非常に便利です。

「この法律用語の定義って何だっけ?」とか,「基本書で調べる程ではないけど,ちょっと調べ物をしたいな」という時に,サクッと調べ物をすることができます。

基本書を読んで分からなかったことが「法律用語辞典」や「法律学小辞典」を調べてみたら分かった,なんてこともたまにあります。

私は受験生の時に「法律用語辞典」と「法律学小辞典」の両方を買いましたが,今でも実務で使っています。

●ISBN-10: 4641000298

●ISBN-10: 464100028X

ちなみに「法律学小辞典」はパソコン用(ウィンドウズ・マック)のものがあるので,普段からパソコンやタブレットを使っている人は,こちらのほうが便利です。持ち運びも楽です。

●ASIN: B01FRBRJU0

○趣旨規範ハンドブック

民法の勉強が進んできて知識が増えてくると,知識が整理しきれなくなって混乱してくることが多々あります。


また,基本書をメインで勉強していると,司法試験で何が重要な部分なのかが分からなくなってきてメリハリのない無駄な勉強をしてしまうこともあります。

そんな時に知識を整理したり,重要な箇所を確認するのに便利なのが「趣旨規範ハンドブック」です。

「趣旨規範ハンドブック」は,司法試験の論文式試験で出題される可能性のある論点(法律上の問題点)について,答案で最低限書く必要があるパーツ(趣旨,規範,規範の理由付け)等をコンパクトに整理したものです。

勉強がある程度進んできた後に,知識に漏れがないかチェックするのに使う人もいますし,サブノートとして「趣旨規範ハンドブック」にガンガン書き込みをして知識を整理するために使う人もいます。

私も特に,民法,商法,憲法,行政法あたりで知識を整理するために愛用していましたので,知識の整理に困っている人は使ってみると良いと思います。


●ISBN-10: 4864663688 【アクセスの多い記事】
司法試験の勉強方法,おすすめの参考書や問題集(総論)
民法の勉強方法とおすすめの民法の基本書や参考書など(その1)
民法の勉強方法とおすすめの民法の基本書や参考書など(その2)
刑法の勉強方法とおすすめの刑法の基本書や参考書など
憲法の勉強方法とおすすめの憲法の基本書や参考書など
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2017年09月11日


前回は司法試験の全体的な勉強方法についてお話しましたが,これから科目毎の勉強方法についてお話したいと思います。






■司法試験と予備試験の受験科目の概要


司法試験と予備試験の受験科目を整理すると以下のとおりです。

民事系科目
・民法
・商法(会社法)
・民事訴訟法

刑事系科目
・刑法
・刑事訴訟法

公法系科目
・憲法
・行政法

選択科目(予備試験にはありません)
・倒産法,租税法,経済法,知的財産法,労働法,環境法,国際公法,国際私法の中から1科目を選択



このように司法試験では8科目,予備試験では7科目ありますが,その中でも最も勉強時間が必要になる科目が「民法」です。

司法試験の短答式試験(マークシート式の試験)でも民法の配点が一番大きくなっています。

民法は他の科目の基本となりますので,最初は民法から勉強を始めるのが良いと思いますし,実際に多くの受験生が民法から勉強を始めています。



■民法の特徴


先程お話ししたとおり「民法」は最も勉強時間が必要な科目で「民法を制する者は司法試験を制する」という言葉がある程,大事な科目です。

民法の範囲はとても広く,一般的に基本書(教科書)も民法だけで4冊から5冊程度あります。

とは言っても,勉強方法を間違えなければ怖い科目ではありませんし,司法試験に合格するために最低限必要な知識はそれほど多くありません

「民法が苦手」という人は,膨大な民法の範囲のうち,どこを重点的に勉強すれば良いのかが分かっておらず,消化不良になっているというパターンが多いです。

そこで,民法を効率的に勉強する方法についてお話します。



■民法の入門書を読もう


司法試験の勉強方法,おすすめの参考書や問題集(総論)」という記事でもお話しましたが,民法に限らず,法律科目を勉強する際には最初に「入門書」を読んでおくことをおすすめします

最初から分厚い「基本書」を読み始める人がいますが,大抵の人は挫折します。

「基本書」に書いてあること全てが司法試験や予備試験に出るわけではありませんが,「入門書」には司法試験や予備試験に出る知識のうち,大事な「根」や「幹」になる部分が整理されています。

木が大きくなるためには「根」や「幹」がしっかりしている必要があるように,法律の勉強でも,「基本」となる知識をしっかりと押さえておいたほうが,後々成長しやすくなります。


では「入門書」として何を読めば良いのか?

以前にもご紹介したとおり,私は伊藤塾の「伊藤真の民法入門」をおすすめしています。

●ISBN-10: 4535520399

私は様々な入門書を読みましたが,やはり「伊藤真の民法入門」が一番分かりやすかったです。


他にもおすすめの「入門書」として「伊藤真新ステップアップシリーズ〈2〉民法」があります。

●ISBN-10: 4335301871

この「伊藤真新ステップアップシリーズ〈2〉民法」は,論点(法律の条文の問題点)ごとに知識が整理してあって分かりやすいので,「伊藤真の民法入門」を読んでみて,さらに時間に余裕があれば読んでみると良いでしょう。

この「伊藤真新ステップアップシリーズ」は入門書としてだけでなく,司法試験や予備試験の直前に,基本的な知識に漏れがないかを確認するために使うのにも便利です。

私も司法試験の直前1ヶ月間に,この「伊藤真新ステップアップシリーズ」に書いてあるような基本的な知識に穴がないかチェックしました。

司法試験は一般的に難しい試験と思われていますが,司法試験に不合格になる人の多くは,この「伊藤真新ステップアップシリーズ」に書いてあるような基本的な知識に穴があったり,基本的な知識を正確に暗記・理解していないというパターンが非常に多いです。

ですから初学者の方は「たかが入門書」と侮ることなく,入門書をしっかりと読んでみてください。

とは言っても最初のうちは,通勤途中でも喫茶店でも構いませんので,軽く2~3回読めばOKです。

入門書に書いてある基本的なことと言っても,最初から全てを理解できる人は一握りですので,入門書を2~3回読んだら次のステップに移りましょう。



なお,予備校本が嫌いな人には潮見佳男先生の「入門民法(全)」をおすすめします。

学者の先生の書いた民法の入門書の中では,これが一番読みやすいと思います。

●ISBN-10: 4641134995

潮見佳男先生の入門書として,新しく「民法(全)」という入門書が出ていますが,こちらは債権法が改正されていることが前提となっているんですよね。

ですから債権法改正前の受験を考えている人にとっては使えないと思います。

●ISBN-10: 4641137668

旧版の「入門民法(全)」は既に絶版になっていますが,多くの大学の図書館などに置いてありますので,借りて読んでみるのも良いかも知れません。



■民法の論文問題集を読もう


入門書を読み終わったら次に何をするか?

大抵の人は学者の書いた「基本書」や,「予備校本」(予備校が出している教科書)を読み始めます。私もそうでした。

ですが,多くの人がこの「基本書・予備校本を読む」という作業で挫折します。

「基本書・予備校本を読む」という苦行に耐えかねて,「司法試験なんで,やっぱり無理だ」って諦めてしまう人が多いんですよ。


ではどうすれば良いか?

司法試験の勉強方法,おすすめの参考書や問題集(総論)」でもお話しましたが入門書を読んだ後は,論文式試験用の問題集を読んでみることをおすすめします


私が少ない勉強時間で法科大学院や司法試験に合格できたのも,入門書を読んだ後に「基本書・予備校本を最初から最後まで読む」という作業を省略して,論文式試験用の問題集を読むという勉強法をとったからでした。

私がおすすめしている論文式試験用の問題集は「伊藤塾試験対策問題集」です。


●ISBN-10: 4335303556

●ISBN-10: 4335303653

「また伊藤塾か」と思われるかも知れませんが,この問題集は参考答案の質がとても良いです。

司法試験は外国語の勉強に似ているところがあって,フレーズを暗記することで答案を正確に,速く書けるようになります。

外国人が外国語をペラペラと正確に速く話せるのは,外国語のフレーズをいくつも暗記しているからなんですよね。

司法試験の論文式試験は1科目2時間という短い時間の中で6頁から8頁程度の答案を書く必要があるので,ゼロから考えて書いていたら,時間切れになって不合格になってしまうんですよ。

ですから,優れた参考答案を何度も読んで,同じような問題が出たら,同じような答案を書けるように訓練しておく,ということが大事です。

ただし,あまり質の良くない参考答案ばかり読んでいると答案の書き方に変な癖がついてしまったりして,本番で足を引っ張られてしまうことになります。

この「伊藤塾試験対策問題集」の参考答案は司法試験の優秀答案と非常に良く似ています。おそらく,司法試験の優秀答案(100番以内の答案)を良く分析して作っているのだと思います。

入門書を読み終わったら「伊藤塾試験対策問題集」のAランクの問題と参考答案,解説を六法で条文を引きながら何回か読んでみましょう。

Aランクの問題は30問程度しかありませんから,何日もかからずに読み終わることが出来るはずです。

最初のうちは読んでも何のことだかさっぱり分からないと思いますが,何回か読んでいるうちに「こういう問題が出たら,こんな答案になるんだ」という感覚のようなものが分かってくると思います。

分からないところは基本書や予備校本で該当箇所を調べてみることも有益です。

余裕があれば参考答案を参考に自分で答案を書いてみるのも良いと思います。

Aランクの問題について,参考答案とだいたい同じような答案を書けるようになったら,BランクCランクの問題や「ケース」(事実認定の練習用の問題)についても同じように,読んだり自分で答案を書く練習をしてみると良いです。


「伊藤塾試験対策問題集」以外にも,論文式試験問題集として辰已法律研究所の「えんしゅう本」や早稲田経営出版の「スタンダード100」などがあります。

●ISBN-10: 4887277350

●ISBN-10: 4847142144


「えんしゅう本」は基本的な問題が多くて答案もシンプルなため,「速くまわせる」という利点がありますが,答案の質はあまり高いとは言えないのがデメリットです。

私は「伊藤塾試験対策問題集」の他に「えんしゅう本」も全科目揃えていましたが,「伊藤塾試験対策問題集」をメインで使って,たまに「えんしゅう本」を参考にするという使い方をしていました。


「スタンダード100」は旧司法試験時代から有名な問題集ですが,とにかく量が多くて,どの問題が重要な問題なのか分かりにくいというのがデメリットです。

私も何回か「スタンダード100」を買ってチャレンジしましたが,あまりの量の多さに挫折しました。

今の司法試験では「伊藤塾試験対策問題集」をメインでやって,後は予備校の答案練習会に参加したり,司法試験や予備校本の過去問をこなせば,それで十分だと思います。

というか,多くの受験生は「スタンダード100」を全てこなすだけの時間はないでしょう。



話は戻りますが,
「論文式試験問題集を読む」という勉強をしていると,「なんでこの問いに対し,これが解答になるんだろうか?」と疑問が出てくるようになるはずです。

この「疑問点」が出てきたらしめたものです。勉強が一気に進むチャンスです。

論文式試験問題集を読んで疑問が出てきたら,その時に基本書や予備校本の該当箇所を読んでみましょう。

最初から何の目的もなく基本書や予備校本を読むよりも,実際に問題に触れて疑問を持ってから,「疑問を解消するぞ」という目的意識をもって基本書や予備校本を読んだほうが「なるほど!」という感覚とともに記憶に定着しやすくなるので,何倍も効率が良いんです。

いわゆる「アハ体験」ってやつですね。


ということで,次はおすすめの基本書や予備校本についてお話します。



■おすすめの民法の基本書と予備校本


民法は「総則」「物権」「担保物権」「債権総論」「債権各論」「親族・相続」という分野毎に分かれていますので,分野ごとにおすすめの基本書や予備校本をご紹介したいと思います。




○「民法総則」「物権」


「民法総則」と「物権」でおすすめするのは,佐久間毅先生の「民法の基礎」です。

●ISBN-10: 4641135185

●ISBN-10: 4641134510

いろいろ読みましたが,個人的には佐久間先生の「民法の基礎」が一番分かりやすかったです。

私は「分からないことを調べる」ために使っていましたが,大抵のことは「民法の基礎」を読めば解決していたので,分かりやすく,かつ痒いところにも手が届く教科書だと思います。

基本部分と応用部分が分けられているので,基本書を最初から最後まで読みたいという「通読派」の人にとっても「取りあえず基本部分だけ読もう」といった使い方が出来て便利だと思います。



その他に有名な基本書として内田先生の「民法I 総則・物権総論」があります。

●ISBN-10: 4130323512

内田先生の基本書の特徴はとにかくケース(事例)が多くでイメージが湧きやすいということと,試験対策に繋がりやすいという点です。

ただし,ケースが多いため読み進めるのに時間がかかったり,理論的な解説部分が薄い部分がある,というデメリットもあります。

多くの司法試験受験生が内田先生の基本書を使って合格したという実績がありますので,「迷ったら内田」という選択肢もアリかと思います。

私も内田先生の基本書を全て揃えていましたが,佐久間先生の基本書をメインで使って,内田先生の基本書はサブ的に使っていました。

内田先生の説明はシンプルなので,他の基本書では長々と説明されて分かりにくかったことが,内田先生の基本書では「要するにこういうことだよ」と端的に書いてあって理解が進む,なんてこともあります。

ですから余裕がある人は内田先生の基本書も手元に置いておくと便利だと思います。


佐久間先生と内田先生以外の基本書では,近江幸治先生の「民法講義」川井健先生の「民法概論」あたりが無難だと思います。

●ISBN-10: 4792326230

●ISBN-10: 4641135150



ちなみに,民法総則の有名な基本書の中に山本敬三先生の「民法講義1 総則」という本がありますが,司法試験の勉強でこの基本書をメインで使うことはおすすめしません。

●ISBN-10: 4641135258

山本敬三先生の本は,学術書として見ると非常に素晴らしい本ですが,司法試験にはオーバースペック過ぎます。

レベルが高い本なので,よっぽど理解力の高い人でない限りは消化不良になると思います。



○担保物権


担保物権は試験で出る論点は限られているものの,分かりにくい論点が多く,学説の対立もあるため,苦手にする受験生が多い分野です。

そのため,担保物権は深入りしないようにコンパクトで判例通説に従った基本書を使うのがベターです。



最近の基本書の中では松井宏興先生の「担保物権法」をおすすめします。

判例通説をベースにシンプルかつコンパクトに,分かりにくい担保物権を分かりやすく説明しています。

●ISBN-10: 4792326079




他には内田貴先生の「民法 III 債権総論・担保物権」もおすすめです。

1冊の中に「債権総論」と「担保物権」が入っていて「お買い得」という点もありますが,担保物権の箇所はシンプルに説明されていますので,分かりやすいと思います。

●ISBN-10: 4130323334



ちなみに,担保物権の超有名な基本書として道垣内弘人先生の「担保物権法」という基本書がありますが,個人的に道垣内先生の基本書をメインで使うことはおすすめしません。

●ISBN-10: 4641137765

道垣内先生の基本書は,非常に優れた本ではありますが,司法試験ではオーバースペックです。

特に物上代位のあたりの説明はかなり難しく,理解するのに時間がかかってしまうと思います。



○債権総論


債権総論は抽象的な議論やイメージが掴みにくい論点が多く,苦手分野にしている受験生も多いと思います。


そこで,個人的におすすめしているのが,中田裕康先生の「債権総論」です。

法科大学院の成績上位者の中で使っている人が多かったので,私も中田先生の「債権総論」を使い始めたのがですがロジカルで分かりやすいです。

受験生がどこで悩んでいるかなんでお見通しなんだよ」という感じで,痒いところに手が届く丁寧な説明がなされています。

頁数は少し多めですが文章が読みやすいですし,発展的な論点や細かい議論は読み飛ばせるように工夫がされているので,基本書通読派の人もそれほど時間をかけずに読むことができると思います。

●ISBN-10: 4000230522




もう少し量が少ない基本書が良いという人には内田先生の「民法 III 債権総論・担保物権」をおすすめします。

内田先生の基本書は事例(ケース)が多いため抽象的になりがちな債権総論も比較的分かりやすいと思います。

ボリュームも債権総論は1冊の半分だけですのでコンパクトにまとまっています。

●ISBN-10: 4130323334



なお,債権総論の有名な基本書として潮見佳男先生の「プラクティス民法 債権総論」という本がありますが,個人的には司法試験レベルではこの潮見先生の基本書はおすすめしません。

●ISBN-10: 4797225971

潮見佳男先生の「プラクティス民法 債権総論」は債権総論を要件事実の観点から緻密に分析した素晴らしい基本書なのですが,司法試験レベルでは難しすぎてオーバースペックです。

この基本書を中心に勉強をしてしまうと,普通の受験生であれば時間不足になってしまって他の分野に手が回らなくなってしまうでしょう。

要件事実については後でお話しますが,司法試験では「新問題研究要件事実」という薄い本を完璧にして,あとは余裕があれば「紛争類型別の要件事実」を回せば基本的に十分です。

●ISBN-10: 4908108463

●ISBN-10: 4908108226



○債権各論


「売買」「賃貸借」「不法行為」などを扱う「債権各論」は債権総論と違ってイメージが湧きやすいと思いますが,範囲が広いため重点を絞って効率的に勉強しないと時間不足になってしまいがちです。

そこで分かりやすく,かつコンパクトな基本書を使いたいところです。

そこで「債権各論」でおすすめなのが潮見佳男先生の「基本講義 債権各論〈1〉契約法・事務管理・不当利得」と「基本講義 債権各論〈2〉不法行為法」です。

●ISBN-10: 4883842282

●ISBN-10: 488384241X

先程の潮見先生の「プラクティス民法 債権総論」は難解ですが,同じ潮見先生の本でも,この「基本講義 債権各論」は説明が丁寧で非常に分かりやすいです。

しかも非常にコンパクトで気合いを入れれば1日で読み終わることができるくらいの量です。

膨大な範囲の債権各論を,これだけコンパクトに分かりやすく教えてくれる基本書は他にはないんじゃないかと思います。

私も色々な基本書を試した上で最終的に潮見先生の「債権各論」にたどり着きましたが,それまでの疑問が解決した場面が多数ありました。



潮見先生の「債権各論」が合わないという人には内田貴先生の「民法II 債権各論」をおすすめします。

●ISBN-10: 4130323326

内田先生の「債権各論」は,誤解をおそれずに言えば「面白い」です。実際に内田先生から講義を受けているような錯覚を覚えるような書き方になっています。

潮見先生の「債権各論」が「シンプル過ぎてつまらない」という人は,内田先生の「債権各論」を試してみると良いと思います。

私は最終的に潮見先生の「債権各論」をメインで使って,サブで内田先生の「債権各論」を使っていました。



○親族・相続


「親族・相続」は実務においては非常に重要な分野ですが,司法試験の論文式試験においてメインで問われることは少ないですし,短答式試験においてもそれほど配点が多いわけではありません。

そのため,司法試験や予備試験の受験生としては,「親族・相続」については重要な部分に絞ってあまり時間をかけずに勉強をしたいところです。

現在出版されている「親族・相続」の基本書としておすすめなのは,有斐閣アルマの「民法7 親族・相続」です。

●ISBN-10: 4641220336

わずか250頁とコンパクトにまとまっており親族・相続の分野を時間をかけずに見通すことができます。



その他には「LEGAL QUEST 民法6 親族・相続」もおすすめできますが,こちらは量が多いため,通読用というよりは調べ物に使うのがベターでしょう。

●ISBN-10: 464117931X





その他に「親族・相続」の基本書として内田貴先生の「民法IV 親族・相続」がありますが,出版から10年以上経っておりメインで使うことはおすすめできません。

ただし,内田先生の「民法IV 親族・相続」は非常に詳しいので,分からないことを調べるのには便利です。

余裕がある人は買っても良いと思いますし,余裕がない人は調べ物をしたい時に図書館で借りるというスタンスでも良いと思います。

●ISBN-10: 4130323105




○予備校本


「学者が書いた基本書が苦手」という人は基本書に拘る必要はなくて,司法試験予備校が出版しているいわゆる「予備校本」で勉強しても特に問題はありません。

「予備校本を通読して民法を勉強したい」という人は「伊藤真試験対策講座」がおすすめです。

●ISBN-10: 4335302754

●ISBN-10: 4335302789

●ISBN-10: 4335304803

●ISBN-10: 4335304811

●ISBN-10: 4335304870

法科大学院の教授の中には「予備校本を使うなんてけしからん」みたいな人もいますが,私の同級生の中には基本書を一切使わないで司法試験に超上位(100位以内)で合格した人もいますから,基本書でも予備校本でも自分が使いたい教材を使えば良いと思います。

予備校本は基本書と違って説明が丁寧だったり,どこに何が書いてあるか分かりやすかったり,○×問題で復習が出来たりするといった特徴があります。

また「論証パターン」と言って,「論文式試験での答案の書き方のパターン」的なものが付録として付いている,という特徴があります。

「論証パターン」は法科大学院の教授等から「悪者扱い」されることが多いのですが,司法試験に合格する人は多かれ少なかれ自分なりの「論証パターン」を用意しています。

「論証パターン」が悪者扱いされるのは,「論証パターン」を理解しないまま丸暗記して,事案に合わない形で論証パターンを使ったり,「論証パターン」で対応できない問題で無理矢理「論証パターン」を使って誤魔化そうとする受験生がいるためですが,「論証パターン」をきちんと理解して使えるようになれば非常に強い武器になります。



予備校本は通読用に使うという方法の他に,「辞書」として調べ物に使うという使い方も便利です。

東京リーガルマインド(LEC)が出している「C-Book」は各論点の説明が詳しく様々な学説を記載している上に,どこに何が書いてあるかが分かりやすいため調べ物をする時には非常に便利です。

●ISBN-10: 4844926241

●ISBN-10: 4844926225

●ISBN-10: 484492625X

●ISBN-10: 4844926268

●ISBN-10: 4844926233

私も「C-Book」を全巻揃えてスキャンしてパソコンやタブレットに入れておいて,基本書を読んでいて分からないことが出てきた時には「C-Book」も参照するようにしていました。

【アクセスの多い記事】
司法試験の勉強方法,おすすめの参考書や問題集(総論)
民法の勉強方法とおすすめの民法の基本書や参考書など(その1)
民法の勉強方法とおすすめの民法の基本書や参考書など(その2)
刑法の勉強方法とおすすめの刑法の基本書や参考書など
憲法の勉強方法とおすすめの憲法の基本書や参考書など
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2017年07月29日

私は少ない勉強時間で司法試験に合格したほうだと思います。

法科大学院に入学する前は,平日1~2時間,土曜日は5時間程度,日曜日は基本的にお休みというスタンスでした。

法科大学院に入学してからはさすがに1日5時間以上は勉強をしましたが,同級生に比べると少ないほうだったと思います。

それでも無駄な勉強をしたり,回り道をいっぱいしました。

司法試験に合格して「最初からこうやって勉強すれば効率的だったな」という勉強方法や,おすすめの参考書や問題集をご紹介したいと思います。



■司法試験に合格するためのルートについて


勉強方法の前に,司法試験に合格するためのルートについて説明します。

司法試験に合格するためのルートは,大きく分けて以下の2つのルートがあります。

「法科大学院」に進学 → 「司法試験」に合格

「予備試験」に合格  → 「司法試験」に合格


「法科大学院」の「既習者コース」に進学するためには法律の勉強をしなければいけませんし,「予備試験」に合格するためにも法律の勉強をしなければいけません。

どちらを目指す場合であっても法律の勉強の仕方は基本的に変わりませんので,法科大学院ルート・予備試験ルートに共通する勉強方法をお話したいと思います。

「いやいや?未修者コースであれば法律の勉強しなくても法科大学院に入学できるでしょ?」と思われた方もいるかも知れません。

しかし,個人的には法律の勉強をしないまま法科大学院に入学することはおすすめしません。

法科大学院に入学する人は「未修者コース」であっても多くの人が法律の勉強をしてから入学しています。

うっかりと法律の勉強を一切しないまま法科大学院に入学してしまった同級生の多くが法科大学院で大変な苦労をしていました。

もの凄く頭の良い人を除いて,法律の勉強をしないまま法科大学院に入学することは危険な行為です。


ですから,司法試験に合格したい人は,

とりあえず予備試験と法科大学院の既習者コースの両方を目指す
予備試験がだめだったら法科大学院の既習者コースに入学する
法科大学院の既習者コースに入学できなかった場合の最終手段として未修者コースに入学する

という考え方で望んだほうが良いと思います。




■「入門書」を読んでみよう



まず司法試験の勉強をする際に,最初に「入門書」を読んでおくことを強くおすすめします。


法律の「入門書」には様々なものが出版されていますが,私は「伊藤真の法律入門シリーズ」が良いと思います。

●ISBN-10: 4535520399

●ISBN-10: 4535522596

「伊藤真」先生は「伊藤塾」という司法試験予備校の塾長です。

私は「伊藤真」先生の信者でも関係者でもありませんが,「伊藤真の法律入門シリーズ」は数ある入門書の中でも,かなり分かりやすいです。

司法試験の勉強を始める人の中で「入門レベル」の知識のインプットを省いてしまう人がいますが,そういう人は後々苦労することが多いです。

というのも司法試験では,この「入門レベル」の知識が合否を分けることが多々あるからです。

司法試験に不合格する人には様々なパターンがありますが,一番多いのが「基本的な知識に穴がある」というパターンです。

司法試験は難しい試験ですが,「自分の頭で考えて解く」という要素が大きい試験でもあるため,暗記しなければいけない知識の量は一般的な受験生が考えているよりもずっと少ないのです。

にもかかわらず,多くの受験生が「司法試験は難しい試験だから細かい知識も暗記しないと合格できないはず」と思い込んでしまい,「あれもこれも覚えなきゃ」と勉強の範囲を増やして,結果として入門書に書いてあるような基本的な知識を疎かにしてしまい,不合格になっています。

司法試験受験生の答案を採点していると,「入門書」に書いてあるような基本的な知識が正確に書けていない,ということが多くて驚きます。

ですから最初に「入門書」を読んで,基本的な知識に触れておくことが大事です。

とは言っても,最初から一生懸命になって暗記する必要はありません。

まずは「法律の勉強ってどんなものなのかな?」ってくらいの軽い気持ちで2~3回読んでみると良いと思います。


順番としては,「民法」or「憲法」→「刑法」を順で読んで,後の「民事訴訟法」「刑事訴訟法」「商法」「行政法」は読みたい順番に読むと良いです。

「民法」と「憲法」は他の法律の基本となるので,先に読んでおかないと他の入門書を読んでもしっくりこないと思います。ですから最初に読んでおきましょう。

●ISBN-10: 4535520399

●ISBN-10: 4535520402


「刑法」を理解するためには「憲法」の知識が必要になるので,「憲法」を読んだ後に「刑法」を読んだほうが良いです。


●ISBN-10: 4535521034
伊藤真の刑法入門 第5版
「民事訴訟法」は「民法」という法律を実際にどのように訴訟など扱うのか,という話なので,「民事訴訟法」は「民法」よりも後に読むと良いでしょう。

●ISBN-10: 4535521646
伊藤真の民事訴訟法入門 第5版: 講義再現版

「刑事訴訟法」は「刑法」という法律をどのように運用するのかという話で,「憲法」とも密接に関わる法律なので,「刑法」と「憲法」よりも後に読むと良いでしょう。

●ISBN-10: 4535521638
伊藤真の刑事訴訟法入門 第5版 講義再現版
「商法」は「民法」の特別法(民法を前提とした法律)なので,「民法」よりも後に読むと良いでしょう。

●ISBN-10: 4535521204
伊藤真の商法入門 第5版
「行政法」は「憲法」や「民法」の知識が必要になるので,「憲法」と「民法」よりも後に読むと良いでしょう。

●ISBN-10: 4535521190
伊藤真の行政法入門 第2版 (講義再現版)



その他,おすすめの入門書としては「伊藤真新ステップアップシリーズ」があります。


見た目は入門書ですが,司法試験の論文式試験に必要な知識の多くがコンパクトに詰め込まれていますので,入門期だけでなく司法試験の直前期にも使えます。

私は司法試験に短期間に上位で合格した人からこの「ステップアップシリーズ」をすすめられて,司法試験の直前期に,基本的知識に穴がないことを確認するのに使っていました。

「ステップアップシリーズ」のうち,特に「民法」「刑法」「民事訴訟法」「刑事訴訟法」についてはかなり使えると思います。

入門期に余裕があればざっと目を通しておき,直前期にチェックのために読む,という使い方が良いと思います。



「伊藤真の法律入門シリーズ」と「伊藤真新ステップアップシリーズ」以外のおすすめの入門書は,各科目の勉強方法の記事で別途ご紹介したいと思います。





■他の資格試験を受けてみよう


入門書を読んだ後は何をすれば良いのか?

「いきなり司法試験に挑戦するのは不安だ」という人は,司法試験よりも簡単な資格試験からチャレンジしてみることをおすすめします。

「いやいや,私は時間がないし最初から司法試験に挑戦するんだ」という人は,この項目を読み飛ばして「■司法試験予備校の入門講座を受けるべきか?」に飛んでもらって構いません。



(1)法学検定


「法学検定」は「公益財団法人日弁連法務研究財団」という団体が実施している民間資格で,法律系資格の登竜門と言えるような試験です。

民間資格ですが「法学検定」を受験しておくと,法科大学院(ロースクール)によっては入学試験で点数を上乗せしてくれる場合があります。

また,「法学検定」は「ベーシック〈基礎〉コース」→「スタンダード〈中級〉コース」→「アドバンスト〈上級〉コース」というように,少しずつレベルを上げて受験することができるため,中期的な目標を立てやすく,勉強も挫折しにくいですし,順番に受験をすることで十分な実力がつくように工夫がなされています。

勉強方法も「法学検定試験委員会」から販売されている問題集をこなすだけで合格できるので,何をやれば良いのかが明確で勉強もしやすいです。

「アドバンスト〈上級〉コース」に合格するくらいの実力がつけば,司法試験合格はかなり現実的なものになるでしょう。

●ISBN-10: 4785725117

●ISBN-10: 4785725125

●ISBN-10: 4785725133



(2)ビジネス実務法務検定試験


「ビジネス実務法務検定試験」は商工会議所が行っている法律系の試験で,日商簿記の法律バージョンみたいなものです。

問題の質がとてもよく,実際の仕事に役立つ知識を得ることができます。

というか弁護士の立場から見ると「ビジネス実務法務検定試験2級」程度の知識もないのに,ビジネスをやっている人を見ると恐くて仕方がありません。

仕事をやっている人であれば司法試験を受験するか否かを問わず,勉強をしておいて損をすることはない資格です。

法務部に異動したい人は「ビジネス実務法務検定」を取っておくと人事部に対するアピールになるでしょう。

1級はかなり難しいので,とりあえずは2級くらいまでとっておけば十分です。

2級までであれば勉強方法は至ってシンプルで,商工会議所が出版している「ビジネス実務法務検定試験公式テキスト」を読みながら「ビジネス実務法務検定試験公式問題集」を繰り返すだけです。

私は仕事帰りにスターバックスに寄ってテキストと問題集を繰り返し,半年程度で3級と2級に合格しました。

●ISBN-10: 4502221414

●ISBN-10: 4502221511




(3)宅地建物取引士


「宅地建物取引士試験」は「法律系資格の登竜門」と言われることもあって,比較的簡単に合格することができ,しかも他の法律系の資格試験の受験に役立つ知識を得ることができます。

しかも,「宅地建物取引士試験」に合格すれば,仕事や転職に役立つ「宅地建物取引士」という資格を得ることができるので,最終的に司法試験を諦めたとしても勉強が無駄になることがありません。

私も司法試験にチャレンジする前に「宅地建物取引士試験」を受験し合格しました。

「宅地建物取引士試験」で得た知識は,弁護士になった今でも役に立っています。

「宅地建物取引士試験」の内容や勉強方法は「●仕事を辞めて転職したい人におすすめの資格1:宅地建物取引士」「「宅地建物取引士試験」の勉強方法」という記事にまとめていますので参考にしてみてください。



■司法試験予備校の講座を受けるべきか?


司法試験予備校のホームページを見ると入門講座から答案練習会まで含めた「司法試験合格パック」みたいなセットの講座があります。

この司法試験予備校の講座を受験すべきか悩む人が多いと思います。

この司法試験予備校のセット講座は高いし時間もとられるんですよね。

予備校によって違いますが「司法試験合格パック」的なものは50万円から100万円以上します。


お金と時間に余裕がある人は司法試験予備校の入門講座を受けてみても良いと思います。

勉強の順番を指示してくれますし,ペースペーカーにもなりますからね。

最近では比較的安い司法試験予備校も出て来ていますので,安い予備校を使うのも1つの選択肢だと思います。


しかし,司法試験予備校の入門講座は司法試験の合格に必須ではありません。

少なくとも私は司法試験予備校の入門講座は受験していませんし,私も周りでも半分くらいの人は司法試験予備校の入門講座を受けずに司法試験に合格しています。

公認会計士試験や税理士試験だと予備校の講座を受験せずに合格するというのは至難の業なのです

しかし,司法試験のメリットは高額な司法試験予備校の講座を受験しなくても,独学で合格できるところなんですよ。

司法試験予備校の講座には良いところもありますが,独学には自分のペースで勉強できるというメリットがあります。

では,司法試験予備校の講座を受けずに,独学でどのように勉強をすれば良いのでしょうか?



■論文式問題集を読んでみよう


「入門書」を読み終わったら,一般的な司法試験受験生は「基本書」や「予備校本」を読み始めることが多いです。

「基本書」というのは法学者が書いた法律の教科書で,良く言えば重厚感があり,悪く言えば初学者には読みづらい本です。

●ISBN-10: 4130323512

「予備校本」は,司法試験予備校が出版している司法試験用のテキストで,初学者にも読みやすいように工夫がされています。

ただ勉強が進んでくると「予備校本」の丁寧な説明が逆に「回りくどい」感じたり,学問的な面白さがないので「つまらない」と感じることもあります。

●ISBN-10: 4335302754

●ISBN-10: 4844926241


私も「入門書」を読み終わった後に「予備校本」を買ってきて,イチから読み始めたのですが・・・3日で挫折しました。

「基本書」でも「予備校本」でも,司法試験8科目合わせると,全部で1万頁近くあるんですよ。

頭の良い人はスラスラと読んでしまいますが,一般人には「基本書」や「予備校本」をイチから読み込むというのは極めて非効率です。



では,どうすれば良いのか?

おすすめは「論文式問題集」を読み込むという勉強方法です。

司法試験の勉強は,そもそも司法試験予備試験,法科大学院入学試験,そして司法試験を受験するためにやるものです。

ですから,ゴール(実際の試験問題)に近いところから勉強したほうが効率的です。

司法試験や予備試験は,短答式試験と論文式試験という2種類の試験があります。

短答式試験は「次の5つの肢の中から正しいものを選べ」というような,マークシート式の試験,大学受験で言えばセンター試験方式です。

論文式試験は,問いに対して文章(論文)で解答するというタイプの試験方式です。

なので,司法試験に合格するためには,短答式試験で正解の肢を選べるようになって,論文式試験で求められている文章(論文)を書けるようになればいいんです。


極端に言えば「基本書」や「予備校本」を読まなくても,短答式試験と論文式試験で点が取れれば良いんです。

実際に私は「基本書」や「予備校本」を通読しないまま司法試験に合格しました。

「基本書」や「予備校本」は,論文式試験の問題や,短答式試験の問題をやっていて分からないところだけ読み込めば良いんです。

「パレートの法則」と言って「大事なことは全体の2割程度だ」というルールがあったりしますが,司法試験でも「基本書」や「予備校本」に書かれている全てが試験に出るわけではありません。

「基本書」や「予備校本」に書かれている内容のうち,司法試験に合格するために覚えておかなければいけない知識は一部だけです。



司法試験に合格するために覚えておかなければいけない知識は,論文式試験の問題集の「解答例」や,短答式試験の問題集の「解説」に書かれています。

だったら,最初から「司法試験に合格するために覚えておかなければいけない知識」だけが書かれている「論文式試験の問題集」や「短答式試験の問題集」を読んだほうが効率が良いんです。



では,どの問題集を読めばよいのか?

論文式試験の問題集でおすすめしているのは「伊藤塾試験対策問題集」です。

●ISBN-10: 4335303556

●ISBN-10: 4335303653

この「伊藤塾試験対策問題集」をおすすめするのは「参考答案」の質が高いからです。


司法試験の合否は論文式試験の「答案」の質によって大きく左右されます。

法律的な知識が沢山あっても,論文式試験の「答案」に書いたことが試験委員に伝わらずに不合格になってしまう人が沢山います。

「答案」に書いたことが伝わらずに不合格,というのは司法試験に10年以上受からない人によくあるパターンです。

一方で,基本的な法律的な知識しかなくても,論文式試験で分かりやすく,法律の基本に沿った素直な「答案」を書けば,上位で司法試験(や予備試験)に合格することが可能です。

1~2年程度の勉強で予備試験や司法試験に合格する人は,基本的な法律知識だけをインプットして,後は「答案の質」で勝負している人が多いです。


ですから,司法試験の勉強の初期の段階から,上位合格者の答案に近い「質の高い」答案に触れて,その書き方を真似しておくことが大事です。

野球でもサッカーでも,上手い人の真似をしたほうが上達が早いですよね。

私は本屋さんにある論文式試験の問題集は全て目を通しましたが,この「伊藤塾試験対策問題集」の答案が一番,上位合格者の答案に近くて,かつ分かりやすいと思います。

「入門書」を2~3回読んだら,最初は「伊藤塾試験対策問題集」の「Aランク」だけで良いので,問題,参考答案,解説をぐるぐると読み込んでみてください。

「Aランク」の問題は1科目30問程度しかないはずですので,そんなに時間はかからないと思います。

最初は問題,参考答案,解説を読んでいても,分からないところが多いと思いますが,何回か回して読んでいるうちに「論文式試験の答案はこんな感じで書かなければ点がつかないんだな」とか「入門書に書いてあったことは,こうやって試験に出るんだな」とか,司法試験の感覚が掴めてくると思います。

読むだけの作業が苦痛な人は,実際に参考答案を真似して自分で答案を書いてみると良いです。

私は「伊藤塾試験対策問題集」の答案をパソコンで写経していました(手で書くよりもパソコンで打ったほうが速いので。)


中堅程度の法科大学院であれば,「入門書」を読み込んで「伊藤塾試験対策問題集」を何度か回していれば,(運が悪くなければ)それだけで既習者コースに合格できるはずです。

私も,とある旧帝大の法科大学院の既習者試験に向けてやった勉強は

①「入門書」を何回か読む

②論文問題集を読んだり写経する

③過去問を分析する

基本的にはこれだけです。



これだけで旧帝大の法科大学院の既習者試験にあっさり合格しました。

平日の勉強時間は1~2時間,土曜の勉強時間は5時間程度です(日曜日は試験直前以外はお休み)。


私は憲法・民法・刑法については,「伊藤塾試験対策問題集」ではなく,柴田孝之先生の「論文基礎力養成講座」を使いましたが,「論文基礎力養成講座」は改訂がなく古くなってしまったので,今から受験するのであれば「伊藤塾試験対策問題集」を使ったほうが良いと思います。

また行政法については当時「伊藤塾試験対策問題集」がなかったため「伊藤真試験対策講座」の巻末の問題集で代用しましたが,今は「伊藤塾試験対策問題集」があるので,「伊藤塾試験対策問題集」を使ったほうが良いと思います。

●ISBN-10: 4335304900




■基本書と予備校本について


「論文式問題集」を読み込む,という勉強方法をご紹介しましたが,「基本書」と「予備校本」は買っておいたほうが良いです。

「論文式問題集」を読み込んでいると,「何故このような答えになるのかよく分からないな」とか「似たような問題を違う角度で聞かれたら答えられないかも」という問題に出くわします。

そういった時には「基本書」や「予備校本」を参照して,疑問に思っていることを調べると,必要な知識が頭に入りやすいです。

人間って,ただ本を読むよりも「何故なんだろう?」という問題意識を持って本を読んだほうが記憶に残りやすいんですよね。

ですから「論文式問題集」を読んで疑問を感じたら,「基本書」や「予備校本」を参照すると勉強がはかどります。



■基本書と予備校本,どちらを買うべきか?


司法試験受験生によくあるのが「基本書と予備校本,どちらを買ったほうが良いか?」という悩みです。

私の同級生も「予備校本なんて邪道だ」という基本書派と,「基本書なんて難しくて読めるかボケ」という予備校本派に分かれていました。



基本書と予備校本,どちらを買うべきなのでしょうか?

私は「両方買っておいたほうが便利」だと思います。

「基本書」や「予備校本」は,「問題集を読んでいて分からない時に調べるために使うもの」というスタンスですので,調べるための教材は多ければ多いに越したことはありません。

基本書には書いてあるが予備校本には書いていないこともありますし,予備校本には書いてあるけれども基本書には書いていないこともあります。

ですから,調べ物をするときに両方あったほうが便利なんですよ。


私は予備校本として東京リーガルマインド(LEC)の「C-Book」を全巻そろえていました。

「C-Book」は「痒いところにも手が届く網羅性」があって調べ物には便利です。

●ISBN-10: 4844926241



通読用であれば「伊藤真試験対策講座」が比較的コンパクトで読みやすいと思います。

●ISBN-10: 4335302754


予備校本は便利ですが,調べ物をしていると予備校本だけでは「しっくり来ない」ことがあります。

そんな時に学者の先生が書いた「基本書」や判例百選の解説を読んだりすると「なるほど!」と納得することがあります。

学者の先生はやっぱり頭が良いので,我々が疑問に思うようなことはお見通しで丁寧に解説してくれていることが多々あるんですよね。

基本書を読んで「なるほど!」と一度納得したり感銘を受けたりすると,その調べた知識はなかなか忘れません。

また,勉強を始めた頃は予備校本のほうが読みやすいのですが,司法試験に合格するくらいの知識が身についてくると基本書のほうが読みやすくなります。

私も現在は弁護士の実務で専ら基本書を使っていますが,格好つけている訳ではなく,基本的な知識が身について基本書のほうが予備校本よりも読みやすくなってしまったからです。

そういった意味では「基本書」も持っていたほうがベターです。

各科目のおすすめの基本書は,各科目の勉強方法の記事でご紹介したいと思います。

民法の勉強方法とおすすめの民法の基本書や参考書など(その1)
民法の勉強方法とおすすめの民法の基本書や参考書など(その2)
刑法の勉強方法とおすすめの刑法の基本書や参考書など
憲法の勉強方法とおすすめの憲法の基本書や参考書など

■判例集はどう使えば良いのか?


司法試験の勉強をするにあたって,基本書や予備校本と別に「判例集」も全科目買っておくべきです。

司法試験の問題は過去の裁判を元にした事例が良く出されます。

そのため問題集の問題を解いていると「この問題の元になった裁判ってどういう事案で,裁判所はどういう判断をしたんだろう?」ということを調べたくなる場合があります。

判例は基本書や予備校本にも載っているのですが,端的に結論だけ書かれていたりして,基本書や予備校本を読んだだけでは「よく分からん」ということが多々あります。

そんな時に便利なのが「判例集」です。

過去の有名な裁判の「事案」と「裁判所の判断」が記載されていて,「解説」もついていたりします。

基本書や予備校本を調べても分からなかったことが「判例集」を見たら,あっさりと分かった,ということが多々あります。

「判例集」には色々なものがありますが,買うのであれば「判例百選」をおすすめします。

一番メジャーな判例集ですし,司法試験委員も司法試験で「どの判例を問題に出すか?」を考える時に判例百選に載っている判例かどうかをある程度の目安にしているそうです。

●ISBN-10: 4641115230


判例百選の良くないところは「字が小さい」ことです。

使っていれば慣れますが,字が小さいので読んでいて疲れます。

私は判例百選を裁断して,スキャナで読み込みPDFにして,パソコンやタブレットに入れて拡大して読むようにしていました。

判例集や基本書・予備校本を全科目買い集めると,結構な量になります。

PDFにしてパソコンやタブレットに入れておくと,どこにでも持ち運べるので便利ですよ。

●カール事務器 裁断機 ペーパーカッター A4対応 DC-210N

●富士通 ScanSnap iX500

●Apple iPad


「読取革命」などのOCRソフトを使うと本の中の文字を検索したり,ワードなどにテキストをコピペできるようになりますし「PDF-XChange Viewer Pro」というソフトを使うとPDFに蛍光ペンを塗ることができるようになり便利です。


●読取革命

●PDF-XChange Viewer Pro





■論文式試験の過去問・再現答案を分析しよう


論文式問題集を読み込んで最低限の知識をインプットしたら,できるだけ早い段階で論文式試験の過去問を分析しましょう。


(1)法科大学院ルートで司法試験を目指している人


法科大学院ルートで司法試験を目指している人は,まず受験を予定している法科大学院の入学試験の過去問を見て,どのような問題が出題されているか分析おきましょう。

法科大学院の入学試験の過去問は,法科大学院のホームページから閲覧できます。

法科大学院の入学試験について分析をしないまま合格する人も少なからずいます。

ただし,最低でもどのような問題が出題されるのかくらいは把握しておかないと本番で慌てる可能性がありますので,法科大学院のホームページにはよく目をとおしておきましょう。





(2)予備試験ルートで司法試験を目指している人


予備試験ルートで司法試験を目指している人は,予備試験の論文式試験の過去問と再現答案を分析しておく必要があります。

これをやってない人は,高確率で落ちます。

「そうは言っても『分析』って何をやればいいんだ?」と思われるかも知れません。

そんな人に便利なのが辰已法律研究所の「司法試験予備試験 論文本試験 科目別・A答案再現&ぶんせき本」です。

●ISBN-10: 4864663211

この本では,予備試験の上位合格者の再現答案や点数の良くない再現答案が掲載されていて,何が良くて何が悪くかったのかが分析されています。

時間を計って自分で答案を作成してみて,上位合格者の再現答案と違うところ,点数の良くない再現答案と共通しているところをチェックしてみると良いです。

勉強仲間がいるのであれば,お互いの答案を批評しあうと,やる気も出ますし,自分では気付かなかった悪いクセに気付くこともできます。




(3)法科大学院に入学した人・予備試験に合格した人


法科大学院に入学した人・予備試験に合格した人は,できるだけ早い段階で司法試験の論文式試験の過去問と再現答案の分析をしましょう。

予備試験と同様に,辰已法律研究所の「司法試験 論文過去問答案パーフェクト ぶんせき本」が便利です。

というか,この本は司法試験受験生には必須でしょう。

辰已法律研究所の答練は多くの受験生が使うため,辰已法律研究所は上位合格者の再現答案を大量に保有しており,過去問や再現答案の分析も得意としています。

●ISBN-10: 4864663246

時間を計って自分で答案を作成してみて,上位合格者の再現答案と違うところ,点数の良くない再現答案と共通しているところをチェックしてみてください。

法科大学院生であればゼミ組んで,お互いの答案を批評しあうと良いです。

最低でも過去3年分,できれば平成18年以降全ての問題をやったほうが良いです。





■短答式試験対策をやろう


法科大学院の入学試験では,短答式試験を課しているとことはあまり多くありません。

他方,予備試験ルートで司法試験を目指す人は,予備試験において憲法・民法・刑法・刑事訴訟法・民事訴訟法・商法・行政法・一般教養科目の8科目について,短答式試験を受験する必要があります。

法科大学院ルートで司法試験を目指す人も,司法試験で,憲法・民法・刑法の3科目について短答式試験を受験する必要があります。


ということで,予備試験ルートで司法試験を目指す人は,最初から8科目について短答式試験対策をする必要がありすし,法科大学院ルートで司法試験を目指す人は法科大学院に入学したら3科目について短答式試験対策をする必要があります。

短答式試験の勉強は比較的単純で「ひたすら問題をこなし,解けなかった問題を繰り返し解く」,基本的にはこれだけです。

論文式試験は答案の書き方が悪いといくら勉強しても点数が伸びないことがありますが,短答式試験は基本的に勉強すれば勉強しただけ点数が上がっていきます。

そういった意味では対策が立てやすい試験です。


■短答式試験対策をやろう

(1)「司法試験・予備試験 短答 過去問集」


短答式試験の問題集は好みのものを使えばよいと思いますが,私がおすすめしているのはスクール東京出版の「司法試験・予備試験 短答 過去問集」です。

●ASIN: B06WGN544Q

司法試験の短答式試験は,知識で解く問題もありますが,短期合格者の多くは基本的な知識を使って考えて問題を解いています。

司法試験に短期間で合格するコツは「基本的な知識だけをインプットして,本番で少ない知識をどうやって活かすか」にかかっています。

この「司法試験・予備試験 短答 過去問集」では,短答式試験の問題を「頭を使って解く」にはどうしたらよいか,という視点から解説が書かれていたりします。

解説もコンパクトで速く回せるのもおすすめです。



(2)司法試験&予備試験短答過去問パーフェクト」


「司法試験・予備試験 短答 過去問集」はかなりマニアックです。

他の受験生が使っているようなメジャーな問題集を使いたい人は辰已法律研究所の「司法試験&予備試験短答過去問パーフェクト」を使うと良いと思います。

●ISBN-10: 4864662940

辰已法律研究所の問題集は旧司法試験の頃からメジャーで,解説が詳細なのが特徴です。

解説が詳細なため,わざわざ基本書・問題集・判例集を参照しなくても良い,というのがメリットです。

ただし,解説を読むのに時間がかかるため,自分に不必要な解説を読み飛ばせる人じゃないと,何回も回すには向いていないかも知れません。


(3)肢別本


「時間がない」という人や「電車の中や空き時間で読めるコンパクトな問題集が欲しい」という人には,辰已法律研究所の「肢別本」をおすすめします。

「肢別本」は,司法試験・予備試験の過去問を分野毎に1問1答形式並べたもので,「速く」回すことができるのが特徴です。

もの凄く気合いを入れれば憲法・民法・刑法の3科目を4日程度で,刑事訴訟法・民事訴訟法・商法・行政法を含めた7科目を10日程度で回すことも不可能ではありません。

下手に基本書や予備校本を読み込むよりも「肢別本」を読み込んだほうが,法律知識は一気に増えます。

ただし「肢別本」は1問1答形式なので「肢の切り方」の訓練ができません。

司法試験や予備試験の短答式試験の問題は「以下の肢から正しいものを選べ」という形式だけでなく「以下の肢から正しいものの組み合わせを選べ」とか,「正しいものはいくつあるか」といった複雑な問題が出るので,「肢別本」だけだと本試験に対応できない可能性があります。

司法試験であれば「肢別本」メインでやっていても合格点は取れると思いますが,予備試験は短答式試験のレベルが高いので「肢別本」だけだと合格点を取るのは厳しいかも知れません。

「肢別本」をメインに据えて予備試験を受ける人は,予備校の短答式の答練を受けるなどして,「肢の切り方」の訓練をしておいたほうが良いと思います。




■択一六法は必要か?


短答式試験対策に便利な参考書として「択一六法」があります。

●ISBN-10: 4844924699

「択一六法」は短答式試験に必要な知識をコンパクトにまとめた本で,東京リーガルマインド(LEC)が出版している「択一六法」は,同社の予備校本である「C-Book」の内容をコンパクトまとめたような本になっています。

東京リーガルマインドの「択一六法」他に,似たような本としては伊藤塾の「伊藤真の条文シリーズ」というものがあります。

「伊藤真の条文シリーズ」は伊藤塾の予備校本である「伊藤真試験対策講座」をコンパクトにまとめたような内容になっています。

●ISBN-10: 4335312660



「択一六法」や「条文シリーズ」はあると便利ですが,絶対に必要というわけではありません。


「択一六法」を使う場合には,「短答式の問題集」で問われた知識の箇所について「択一六法」でマーカーを引いておくなどして,試験の直前に「択一六法」のマーカーで引かれた部分を一気に読み込む,という方法が便利です。

イメージとしては,自分で短答式対策用のノートを作るのではなく,既に他人が作った短答式対策用のノートを活用する,という感じです。

「択一六法」を読み込むという勉強方法が合うと思った人は買えば良いと思いますし,そうでない人は無理に買う必要はないと思います。

私は一応「択一六法」を全科目買いましたが,ほとんど使いませんでした。



■予備校の答案練習会・模試を受験しよう


予備試験・司法試験の1年~半年くらい前になったら,予備校が行っている答案練習会(答練)を受験しましょう。

答案練習会(答練)では,予備試験・司法試験と同じ形式の問題が出題され,本番と同じ時間で解くことになります。

そして論文式試験の答案は司法試験合格者が採点をして,コメントを入れて返却されます。

そのため,答案練習会を受けることで受験生の中での自分の位置や,不得意な科目,答案の悪いクセなどが分かります。

答案練習会の結果を見て「憲法は合格点を取れそうだけど,民法はヤバそうだな。民法を中心に勉強をしよう。」といった勉強の軌道修正を行うことができます。

受験生の多くは予備校の答練や模試を受験していますので,本番で答練や模試と同じような問題が出題された場合,答練や模試を受けていなかった受験生は一気に不利になってしまいます。

このように,予備校の答練や模試はメリットしかありませんので,合格したければ受験しておくべきです。


答練や模試を実施している予備校は複数ありますが,だいたいの特徴は以下のとおりです。


・辰巳法律研究所
→旧司法試験の頃から「答練の辰巳」と呼ばれていただけあって受験生が多い。
 迷ったら辰巳法律研究所の答練を受けておくと良い。

・伊藤塾
→問題の質,参考答案の質が良い。
時間とお金に余裕がある人は,辰巳の答練と一緒に受けておくと良い。

・早稲田セミナー
→価格が安め。
お金にあまり余裕はないけど複数の予備校の答練を受けたい人にはおすすめ。


ちなみに,私はお金も時間も余裕がなかったので辰巳法律研究所の「スタンダード答練第2クール」と「全国模試」だけ受験しました。


答練や模試では「復習」が大事です。「復習」をしないと意味がありません。

答練や模試の点数が悪くてもあまり落ち込む必要はありません。

むしろ「本番前に自分の知識の穴が見つかって良かった。ラッキー。」くらいに考えてしっかりと復習をしましょう。


■まとめ


以上のとおり説明した方法は私がやってきた勉強方法ですので,これを実践できれば司法試験には合格できるはずです。

とは言っても勉強方法は十人十色で,自分に合った勉強方法を見つけることも大事です。

自分に合った勉強方法を見つけるためには,いろんな合格者の本や合格体験記を読んでみると良いと思います。


私は受験生の時に「柴田孝之」先生の勉強法の本を何冊か読みました。

柴田孝之先生は東京リーガルマインド(LEC)の講師で,この人が考える司法試験の勉強方法はとにかく合理的です。

1冊で良いので柴田孝之先生の本を読んでおくことをおすすめします。

●ISBN-10: 4844971077

●ISBN-10: 4534046251



合格体験記は予備校が出しているものだと「是非この予備校を使いましょう」みたいな予備校の宣伝になっている場合があるので,そのようなバイアスが少ない受験新報の合格体験記がおすすめです。

●ISBN-10: 4587232920

●ASIN: B072RC11J9



受験新報には,合格者が作成した非常に便利なノートなどが掲載されることがありますし,司法試験に有益な情報が載っているので,私は毎月買っていました。


その他,司法試験の受験雑誌としては,辰巳法律研究所の「ハイローヤー」がおすすめです。

特に「ハイローヤー」では,毎年4月頃に司法試験の「ヤマ当て」の特集があるのですが,公法系と刑事系は,このヤマが当たることが多いので,司法試験直前に読んでおくことをおすすめします。




次回からは,各科目ごとの勉強方法とおすすめの基本書等についてお話したいと思います。


【アクセスの多い記事】
司法試験の勉強方法,おすすめの参考書や問題集(総論)
民法の勉強方法とおすすめの民法の基本書や参考書など(その1)
民法の勉強方法とおすすめの民法の基本書や参考書など(その2)
刑法の勉強方法とおすすめの刑法の基本書や参考書など
憲法の勉強方法とおすすめの憲法の基本書や参考書など
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