「司法書士試験」の勉強方法

司法書士試験は択一式と記述式の問題があります。

科目は以下のとおりです。


○択一式
・民法
・商法
・不動産登記法
・商業登記法
・憲法
・刑法
・供託法
・民事訴訟法,民事執行法,民事保全法
・司法書士法

○記述式
・不動産登記法
・商業登記法


・・・試験科目,多いですよね。

こうやって見てみると,司法書士試験では出題科目が多いことがお分かりになるのではないでしょうか。


試験科目が多いと言われている「司法」試験でも科目は8科目です。

これに対し司法書士試験は,9科目も出題されます(民事訴訟法,民事執行法,民事保全法は1科目として数えています。)。


ただし,これらの科目がまんべんなく出題されるわけではなく,主に民法,商法,不動産登記法,商業登記法に関する出題が大半を占めます。

そのため,初学者にとっては民法,商法,不動産登記法,商業登記法をどうやって制するかが問題となります。



■民法が分からないと始まらない


「司法書士試験の勉強をしたいけど何から勉強しようかな?」と思っている人は,最初は「民法」の入門書を読んでみることをおすすめします。

税理士試験を受ける時に簿記が分かっていないと始まらないように,司法書士試験では「民法」が分かっていないと始まりません。

「民法」が分かっていないと,商法,不動産登記法,商業登記法といった他の科目が理解できないんですよ。


それに,司法書士試験の「民法」は非常にレベルが高いです。

個人的には「司法」試験の択一式試験の民法よりもレベルが高いんじゃないかなと思っています(司法試験は択一式試験よりも論文式試験のほうがむずかしいです)。


このようなレベルが高い試験を受ける時には「基本」が大事になんです。

「基本」を飛ばして勉強をしていると,後になってツケが回ってきて成績が急に伸びなくなります。


ですから,最初に基本的なことはきちんと抑えておくべきです。

民法の入門書にはいろいろな本がありますが,個人的には「伊藤真の民法入門」が一番分かりやすいと思います。

この入門書に書いてあるような基本的な知識が本番でも大事になりますので,入門書を何度か読んで「民法」とお友達になっておきましょう。

●ISBN-10: 4535520399




■独学か,それともスクールを利用すべきか


民法の入門書を何回か読み終わったら,いよいよ本格的に司法書士試験に向けた勉強の開始です。


司法書士試験は,税理士試験や公認会計士試験と違って,独学でも合格することは不可能ではありません。

ただし,独学で合格するためには,綿密な計画,情報収集,強い意志が必要になります。

「計画するのは苦手だな」とか「自分で情報集めるのは面倒だ」という人はスクールを利用したほうが良いでしょう。



独学で勉強する人は,信頼できるテキストと問題集を買う必要があります。


司法書士試験用のテキストについては,現時点では「オートマシステム」という優れたテキストが販売されています。

●ISBN-10: 4847142632



ただし,テキストを読んでいるだけでは合格できません。

合格するためにはとにかく過去問をこなしていく必要があります。

●ISBN-10: 4847141660



ただし,司法書士試験は単純に過去問をこなしているだけでも合格はなかなか難しいです。

「過去問を解く」→「テキストを読む」→「過去問を解く」→「テキストを読む」・・・という地道な「作業」の繰り返しで実力が付いていきます。


択一式試験についてはこの作業の繰り返しだけで,基準点(肢切点)を超えられるようになる人も出てきます。

他方,過去問とテキストを繰り返しているのに基準点(肢切点)をなかなか超えられない人もいます。

基準点(肢切点)をなかなか超えられない場合,難しい問題に手を伸ばしたくなるところですが,難しい問題ばかりに手を出しはじめると基本的な知識を忘れていくという「ドーナッツ化現象」におちいり,かえって成績が落ちる可能性があります。


基準点(肢切点)をなかなか超えられない場合,「司法書士 ベーシック問題集」や「司法書士 直前チェック」といった基本的な事項をまとめた問題集・テキストで「基本」的な知識が不足していないかをチェックしたほうが点数アップにつながると思います。

●ISBN-10: 4847140060

●ISBN-10: 4847142438



■記述式(書式)対策


記述式対策は,「習うよりも慣れろ」的な要素が大きいです。

記述式試験に必要な基本的な知識は択一式の勉強をしっかりしていればある程度身についているはずです。

そのため記述式対策では,身につけた知識をどうやってアウトプットするのかという「訓練」が必要になります。

そのため,とにかく多くの問題に触れて実際に自分の手で書いて問題を解いてみるという「訓練」を繰り返す必要があります。


記述式対策についても市販の問題集はありますので,独学で勉強している人は市販の問題集を利用することになるでしょう。

●ISBN-10: 4847142861



ただし,記述式の問題集は択一式の問題集ほど充実はしていません。

独学で択一式対策をした人であっても,記述式対策についてはスクールを利用するということを考えてみても良いと思います。


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