民法の勉強方法とおすすめの民法の基本書や参考書など(その1)


前回は司法試験の全体的な勉強方法についてお話しましたが,これから科目毎の勉強方法についてお話したいと思います。






■司法試験と予備試験の受験科目の概要


司法試験と予備試験の受験科目を整理すると以下のとおりです。

民事系科目
・民法
・商法(会社法)
・民事訴訟法

刑事系科目
・刑法
・刑事訴訟法

公法系科目
・憲法
・行政法

選択科目(予備試験にはありません)
・倒産法,租税法,経済法,知的財産法,労働法,環境法,国際公法,国際私法の中から1科目を選択



このように司法試験では8科目,予備試験では7科目ありますが,その中でも最も勉強時間が必要になる科目が「民法」です。

司法試験の短答式試験(マークシート式の試験)でも民法の配点が一番大きくなっています。

民法は他の科目の基本となりますので,最初は民法から勉強を始めるのが良いと思いますし,実際に多くの受験生が民法から勉強を始めています。



■民法の特徴


先程お話ししたとおり「民法」は最も勉強時間が必要な科目で「民法を制する者は司法試験を制する」という言葉がある程,大事な科目です。

民法の範囲はとても広く,一般的に基本書(教科書)も民法だけで4冊から5冊程度あります。

とは言っても,勉強方法を間違えなければ怖い科目ではありませんし,司法試験に合格するために最低限必要な知識はそれほど多くありません

「民法が苦手」という人は,膨大な民法の範囲のうち,どこを重点的に勉強すれば良いのかが分かっておらず,消化不良になっているというパターンが多いです。

そこで,民法を効率的に勉強する方法についてお話します。



■民法の入門書を読もう


司法試験の勉強方法,おすすめの参考書や問題集(総論)」という記事でもお話しましたが,民法に限らず,法律科目を勉強する際には最初に「入門書」を読んでおくことをおすすめします

最初から分厚い「基本書」を読み始める人がいますが,大抵の人は挫折します。

「基本書」に書いてあること全てが司法試験や予備試験に出るわけではありませんが,「入門書」には司法試験や予備試験に出る知識のうち,大事な「根」や「幹」になる部分が整理されています。

木が大きくなるためには「根」や「幹」がしっかりしている必要があるように,法律の勉強でも,「基本」となる知識をしっかりと押さえておいたほうが,後々成長しやすくなります。


では「入門書」として何を読めば良いのか?

以前にもご紹介したとおり,私は伊藤塾の「伊藤真の民法入門」をおすすめしています。

●ISBN-10: 4535520399

私は様々な入門書を読みましたが,やはり「伊藤真の民法入門」が一番分かりやすかったです。


他にもおすすめの「入門書」として「伊藤真新ステップアップシリーズ〈2〉民法」があります。

●ISBN-10: 4335301871

この「伊藤真新ステップアップシリーズ〈2〉民法」は,論点(法律の条文の問題点)ごとに知識が整理してあって分かりやすいので,「伊藤真の民法入門」を読んでみて,さらに時間に余裕があれば読んでみると良いでしょう。

この「伊藤真新ステップアップシリーズ」は入門書としてだけでなく,司法試験や予備試験の直前に,基本的な知識に漏れがないかを確認するために使うのにも便利です。

私も司法試験の直前1ヶ月間に,この「伊藤真新ステップアップシリーズ」に書いてあるような基本的な知識に穴がないかチェックしました。

司法試験は一般的に難しい試験と思われていますが,司法試験に不合格になる人の多くは,この「伊藤真新ステップアップシリーズ」に書いてあるような基本的な知識に穴があったり,基本的な知識を正確に暗記・理解していないというパターンが非常に多いです。

ですから初学者の方は「たかが入門書」と侮ることなく,入門書をしっかりと読んでみてください。

とは言っても最初のうちは,通勤途中でも喫茶店でも構いませんので,軽く2~3回読めばOKです。

入門書に書いてある基本的なことと言っても,最初から全てを理解できる人は一握りですので,入門書を2~3回読んだら次のステップに移りましょう。



なお,予備校本が嫌いな人には潮見佳男先生の「入門民法(全)」をおすすめします。

学者の先生の書いた民法の入門書の中では,これが一番読みやすいと思います。

●ISBN-10: 4641134995

潮見佳男先生の入門書として,新しく「民法(全)」という入門書が出ていますが,こちらは債権法が改正されていることが前提となっているんですよね。

ですから債権法改正前の受験を考えている人にとっては使えないと思います。

●ISBN-10: 4641137668

旧版の「入門民法(全)」は既に絶版になっていますが,多くの大学の図書館などに置いてありますので,借りて読んでみるのも良いかも知れません。



■民法の論文問題集を読もう


入門書を読み終わったら次に何をするか?

大抵の人は学者の書いた「基本書」や,「予備校本」(予備校が出している教科書)を読み始めます。私もそうでした。

ですが,多くの人がこの「基本書・予備校本を読む」という作業で挫折します。

「基本書・予備校本を読む」という苦行に耐えかねて,「司法試験なんで,やっぱり無理だ」って諦めてしまう人が多いんですよ。


ではどうすれば良いか?

司法試験の勉強方法,おすすめの参考書や問題集(総論)」でもお話しましたが入門書を読んだ後は,論文式試験用の問題集を読んでみることをおすすめします


私が少ない勉強時間で法科大学院や司法試験に合格できたのも,入門書を読んだ後に「基本書・予備校本を最初から最後まで読む」という作業を省略して,論文式試験用の問題集を読むという勉強法をとったからでした。

私がおすすめしている論文式試験用の問題集は「伊藤塾試験対策問題集」です。


●ISBN-10: 4335303556

●ISBN-10: 4335303653

「また伊藤塾か」と思われるかも知れませんが,この問題集は参考答案の質がとても良いです。

司法試験は外国語の勉強に似ているところがあって,フレーズを暗記することで答案を正確に,速く書けるようになります。

外国人が外国語をペラペラと正確に速く話せるのは,外国語のフレーズをいくつも暗記しているからなんですよね。

司法試験の論文式試験は1科目2時間という短い時間の中で6頁から8頁程度の答案を書く必要があるので,ゼロから考えて書いていたら,時間切れになって不合格になってしまうんですよ。

ですから,優れた参考答案を何度も読んで,同じような問題が出たら,同じような答案を書けるように訓練しておく,ということが大事です。

ただし,あまり質の良くない参考答案ばかり読んでいると答案の書き方に変な癖がついてしまったりして,本番で足を引っ張られてしまうことになります。

この「伊藤塾試験対策問題集」の参考答案は司法試験の優秀答案と非常に良く似ています。おそらく,司法試験の優秀答案(100番以内の答案)を良く分析して作っているのだと思います。

入門書を読み終わったら「伊藤塾試験対策問題集」のAランクの問題と参考答案,解説を六法で条文を引きながら何回か読んでみましょう。

Aランクの問題は30問程度しかありませんから,何日もかからずに読み終わることが出来るはずです。

最初のうちは読んでも何のことだかさっぱり分からないと思いますが,何回か読んでいるうちに「こういう問題が出たら,こんな答案になるんだ」という感覚のようなものが分かってくると思います。

分からないところは基本書や予備校本で該当箇所を調べてみることも有益です。

余裕があれば参考答案を参考に自分で答案を書いてみるのも良いと思います。

Aランクの問題について,参考答案とだいたい同じような答案を書けるようになったら,BランクCランクの問題や「ケース」(事実認定の練習用の問題)についても同じように,読んだり自分で答案を書く練習をしてみると良いです。


「伊藤塾試験対策問題集」以外にも,論文式試験問題集として辰已法律研究所の「えんしゅう本」や早稲田経営出版の「スタンダード100」などがあります。

●ISBN-10: 4887277350

●ISBN-10: 4847142144


「えんしゅう本」は基本的な問題が多くて答案もシンプルなため,「速くまわせる」という利点がありますが,答案の質はあまり高いとは言えないのがデメリットです。

私は「伊藤塾試験対策問題集」の他に「えんしゅう本」も全科目揃えていましたが,「伊藤塾試験対策問題集」をメインで使って,たまに「えんしゅう本」を参考にするという使い方をしていました。


「スタンダード100」は旧司法試験時代から有名な問題集ですが,とにかく量が多くて,どの問題が重要な問題なのか分かりにくいというのがデメリットです。

私も何回か「スタンダード100」を買ってチャレンジしましたが,あまりの量の多さに挫折しました。

今の司法試験では「伊藤塾試験対策問題集」をメインでやって,後は予備校の答案練習会に参加したり,司法試験や予備校本の過去問をこなせば,それで十分だと思います。

というか,多くの受験生は「スタンダード100」を全てこなすだけの時間はないでしょう。



話は戻りますが,
「論文式試験問題集を読む」という勉強をしていると,「なんでこの問いに対し,これが解答になるんだろうか?」と疑問が出てくるようになるはずです。

この「疑問点」が出てきたらしめたものです。勉強が一気に進むチャンスです。

論文式試験問題集を読んで疑問が出てきたら,その時に基本書や予備校本の該当箇所を読んでみましょう。

最初から何の目的もなく基本書や予備校本を読むよりも,実際に問題に触れて疑問を持ってから,「疑問を解消するぞ」という目的意識をもって基本書や予備校本を読んだほうが「なるほど!」という感覚とともに記憶に定着しやすくなるので,何倍も効率が良いんです。

いわゆる「アハ体験」ってやつですね。


ということで,次はおすすめの基本書や予備校本についてお話します。



■おすすめの民法の基本書と予備校本


民法は「総則」「物権」「担保物権」「債権総論」「債権各論」「親族・相続」という分野毎に分かれていますので,分野ごとにおすすめの基本書や予備校本をご紹介したいと思います。




○「民法総則」「物権」


「民法総則」と「物権」でおすすめするのは,佐久間毅先生の「民法の基礎」です。

●ISBN-10: 4641135185

●ISBN-10: 4641134510

いろいろ読みましたが,個人的には佐久間先生の「民法の基礎」が一番分かりやすかったです。

私は「分からないことを調べる」ために使っていましたが,大抵のことは「民法の基礎」を読めば解決していたので,分かりやすく,かつ痒いところにも手が届く教科書だと思います。

基本部分と応用部分が分けられているので,基本書を最初から最後まで読みたいという「通読派」の人にとっても「取りあえず基本部分だけ読もう」といった使い方が出来て便利だと思います。



その他に有名な基本書として内田先生の「民法I 総則・物権総論」があります。

●ISBN-10: 4130323512

内田先生の基本書の特徴はとにかくケース(事例)が多くでイメージが湧きやすいということと,試験対策に繋がりやすいという点です。

ただし,ケースが多いため読み進めるのに時間がかかったり,理論的な解説部分が薄い部分がある,というデメリットもあります。

多くの司法試験受験生が内田先生の基本書を使って合格したという実績がありますので,「迷ったら内田」という選択肢もアリかと思います。

私も内田先生の基本書を全て揃えていましたが,佐久間先生の基本書をメインで使って,内田先生の基本書はサブ的に使っていました。

内田先生の説明はシンプルなので,他の基本書では長々と説明されて分かりにくかったことが,内田先生の基本書では「要するにこういうことだよ」と端的に書いてあって理解が進む,なんてこともあります。

ですから余裕がある人は内田先生の基本書も手元に置いておくと便利だと思います。


佐久間先生と内田先生以外の基本書では,近江幸治先生の「民法講義」川井健先生の「民法概論」あたりが無難だと思います。

●ISBN-10: 4792326230

●ISBN-10: 4641135150



ちなみに,民法総則の有名な基本書の中に山本敬三先生の「民法講義1 総則」という本がありますが,司法試験の勉強でこの基本書をメインで使うことはおすすめしません。

●ISBN-10: 4641135258

山本敬三先生の本は,学術書として見ると非常に素晴らしい本ですが,司法試験にはオーバースペック過ぎます。

レベルが高い本なので,よっぽど理解力の高い人でない限りは消化不良になると思います。



○担保物権


担保物権は試験で出る論点は限られているものの,分かりにくい論点が多く,学説の対立もあるため,苦手にする受験生が多い分野です。

そのため,担保物権は深入りしないようにコンパクトで判例通説に従った基本書を使うのがベターです。



最近の基本書の中では松井宏興先生の「担保物権法」をおすすめします。

判例通説をベースにシンプルかつコンパクトに,分かりにくい担保物権を分かりやすく説明しています。

●ISBN-10: 4792326079




他には内田貴先生の「民法 III 債権総論・担保物権」もおすすめです。

1冊の中に「債権総論」と「担保物権」が入っていて「お買い得」という点もありますが,担保物権の箇所はシンプルに説明されていますので,分かりやすいと思います。

●ISBN-10: 4130323334



ちなみに,担保物権の超有名な基本書として道垣内弘人先生の「担保物権法」という基本書がありますが,個人的に道垣内先生の基本書をメインで使うことはおすすめしません。

●ISBN-10: 4641137765

道垣内先生の基本書は,非常に優れた本ではありますが,司法試験ではオーバースペックです。

特に物上代位のあたりの説明はかなり難しく,理解するのに時間がかかってしまうと思います。



○債権総論


債権総論は抽象的な議論やイメージが掴みにくい論点が多く,苦手分野にしている受験生も多いと思います。


そこで,個人的におすすめしているのが,中田裕康先生の「債権総論」です。

法科大学院の成績上位者の中で使っている人が多かったので,私も中田先生の「債権総論」を使い始めたのがですがロジカルで分かりやすいです。

受験生がどこで悩んでいるかなんでお見通しなんだよ」という感じで,痒いところに手が届く丁寧な説明がなされています。

頁数は少し多めですが文章が読みやすいですし,発展的な論点や細かい議論は読み飛ばせるように工夫がされているので,基本書通読派の人もそれほど時間をかけずに読むことができると思います。

●ISBN-10: 4000230522




もう少し量が少ない基本書が良いという人には内田先生の「民法 III 債権総論・担保物権」をおすすめします。

内田先生の基本書は事例(ケース)が多いため抽象的になりがちな債権総論も比較的分かりやすいと思います。

ボリュームも債権総論は1冊の半分だけですのでコンパクトにまとまっています。

●ISBN-10: 4130323334



なお,債権総論の有名な基本書として潮見佳男先生の「プラクティス民法 債権総論」という本がありますが,個人的には司法試験レベルではこの潮見先生の基本書はおすすめしません。

●ISBN-10: 4797225971

潮見佳男先生の「プラクティス民法 債権総論」は債権総論を要件事実の観点から緻密に分析した素晴らしい基本書なのですが,司法試験レベルでは難しすぎてオーバースペックです。

この基本書を中心に勉強をしてしまうと,普通の受験生であれば時間不足になってしまって他の分野に手が回らなくなってしまうでしょう。

要件事実については後でお話しますが,司法試験では「新問題研究要件事実」という薄い本を完璧にして,あとは余裕があれば「紛争類型別の要件事実」を回せば基本的に十分です。

●ISBN-10: 4908108463

●ISBN-10: 4908108226



○債権各論


「売買」「賃貸借」「不法行為」などを扱う「債権各論」は債権総論と違ってイメージが湧きやすいと思いますが,範囲が広いため重点を絞って効率的に勉強しないと時間不足になってしまいがちです。

そこで分かりやすく,かつコンパクトな基本書を使いたいところです。

そこで「債権各論」でおすすめなのが潮見佳男先生の「基本講義 債権各論〈1〉契約法・事務管理・不当利得」と「基本講義 債権各論〈2〉不法行為法」です。

●ISBN-10: 4883842282

●ISBN-10: 488384241X

先程の潮見先生の「プラクティス民法 債権総論」は難解ですが,同じ潮見先生の本でも,この「基本講義 債権各論」は説明が丁寧で非常に分かりやすいです。

しかも非常にコンパクトで気合いを入れれば1日で読み終わることができるくらいの量です。

膨大な範囲の債権各論を,これだけコンパクトに分かりやすく教えてくれる基本書は他にはないんじゃないかと思います。

私も色々な基本書を試した上で最終的に潮見先生の「債権各論」にたどり着きましたが,それまでの疑問が解決した場面が多数ありました。



潮見先生の「債権各論」が合わないという人には内田貴先生の「民法II 債権各論」をおすすめします。

●ISBN-10: 4130323326

内田先生の「債権各論」は,誤解をおそれずに言えば「面白い」です。実際に内田先生から講義を受けているような錯覚を覚えるような書き方になっています。

潮見先生の「債権各論」が「シンプル過ぎてつまらない」という人は,内田先生の「債権各論」を試してみると良いと思います。

私は最終的に潮見先生の「債権各論」をメインで使って,サブで内田先生の「債権各論」を使っていました。



○親族・相続


「親族・相続」は実務においては非常に重要な分野ですが,司法試験の論文式試験においてメインで問われることは少ないですし,短答式試験においてもそれほど配点が多いわけではありません。

そのため,司法試験や予備試験の受験生としては,「親族・相続」については重要な部分に絞ってあまり時間をかけずに勉強をしたいところです。

現在出版されている「親族・相続」の基本書としておすすめなのは,有斐閣アルマの「民法7 親族・相続」です。

●ISBN-10: 4641220336

わずか250頁とコンパクトにまとまっており親族・相続の分野を時間をかけずに見通すことができます。



その他には「LEGAL QUEST 民法6 親族・相続」もおすすめできますが,こちらは量が多いため,通読用というよりは調べ物に使うのがベターでしょう。

●ISBN-10: 464117931X





その他に「親族・相続」の基本書として内田貴先生の「民法IV 親族・相続」がありますが,出版から10年以上経っておりメインで使うことはおすすめできません。

ただし,内田先生の「民法IV 親族・相続」は非常に詳しいので,分からないことを調べるのには便利です。

余裕がある人は買っても良いと思いますし,余裕がない人は調べ物をしたい時に図書館で借りるというスタンスでも良いと思います。

●ISBN-10: 4130323105




○予備校本


「学者が書いた基本書が苦手」という人は基本書に拘る必要はなくて,司法試験予備校が出版しているいわゆる「予備校本」で勉強しても特に問題はありません。

「予備校本を通読して民法を勉強したい」という人は「伊藤真試験対策講座」がおすすめです。

●ISBN-10: 4335302754

●ISBN-10: 4335302789

●ISBN-10: 4335304803

●ISBN-10: 4335304811

●ISBN-10: 4335304870

法科大学院の教授の中には「予備校本を使うなんてけしからん」みたいな人もいますが,私の同級生の中には基本書を一切使わないで司法試験に超上位(100位以内)で合格した人もいますから,基本書でも予備校本でも自分が使いたい教材を使えば良いと思います。

予備校本は基本書と違って説明が丁寧だったり,どこに何が書いてあるか分かりやすかったり,○×問題で復習が出来たりするといった特徴があります。

また「論証パターン」と言って,「論文式試験での答案の書き方のパターン」的なものが付録として付いている,という特徴があります。

「論証パターン」は法科大学院の教授等から「悪者扱い」されることが多いのですが,司法試験に合格する人は多かれ少なかれ自分なりの「論証パターン」を用意しています。

「論証パターン」が悪者扱いされるのは,「論証パターン」を理解しないまま丸暗記して,事案に合わない形で論証パターンを使ったり,「論証パターン」で対応できない問題で無理矢理「論証パターン」を使って誤魔化そうとする受験生がいるためですが,「論証パターン」をきちんと理解して使えるようになれば非常に強い武器になります。



予備校本は通読用に使うという方法の他に,「辞書」として調べ物に使うという使い方も便利です。

東京リーガルマインド(LEC)が出している「C-Book」は各論点の説明が詳しく様々な学説を記載している上に,どこに何が書いてあるかが分かりやすいため調べ物をする時には非常に便利です。

●ISBN-10: 4844926241

●ISBN-10: 4844926225

●ISBN-10: 484492625X

●ISBN-10: 4844926268

●ISBN-10: 4844926233

私も「C-Book」を全巻揃えてスキャンしてパソコンやタブレットに入れておいて,基本書を読んでいて分からないことが出てきた時には「C-Book」も参照するようにしていました。

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