刑法の勉強方法とおすすめの刑法の基本書や参考書など

司法試験の「刑法」の特徴としては,「刑法」を苦手にしている受験生と,得意にしている受験生に大きく分かれます。


「刑法」は学説の対立が激しくて,学者によって言っていることが全く違ったりします。

特に刑法総論の基本書や判例解説を読んでいると「この先生は○○と言っているが,この先生は××と言っている。どっちが正しいのだろうか?」と惑わされ,複雑な迷路に迷い込んでしまうことがあります。


他方で「刑法」はロジカル(論理的)な学問であるため,理屈で考えることが好きな人にとっては面白くてたまりません。法律オタクが多い分野でもあります。

そのため「刑法」の勉強にハマってしまうと,「刑法」の学問的な勉強ばかりして他の科目の勉強が疎かになり,結果として司法試験合格が遠のいてしまうこともあります。

私の周りをみても「民法が得意だ」という受験生は司法試験に1回で合格することが多いのですが,「刑法が得意だ」という受験生の中には1回で合格出来なかった人が少なくありません。


では「刑法」を効率的に勉強するためにはどうすれば良いのか?

それは学説の対立に惑わされることなく,判例・通説に沿って淡々とコンパクトな勉強を心がけるべきです。

以下「刑法」を効率的に短期間で合格レベルに仕上げる勉強法についてお話したいと思います。



■刑法の入門書を読もう


先程お話ししたとおり,刑法が学説の対立が激しいため,最初から基本書を読み始めると,何が「判例・通説」なのか訳が分からなくなりがちです。

ですから,学説の対立に惑わされないように,最初に「判例・通説」に従った入門書を読み,自分の中に「軸」のようなものを作っておきましょう。


刑法の入門書としては「判例・通説」をコンパクトにまとめている「伊藤真の刑法入門」がおすすめです。

●ISBN-10: 4535517363



その他にも「伊藤真新ステップアップシリーズ〈3〉刑法」も非常におすすめです。

この「ステップアップシリーズ〈3〉刑法」は,司法試験の論文式試験に出題される典型論点をコンパクトにまとめています。

私はある司法試験の上位合格者から「刑法の論文式試験に必要な知識はステップアップシリーズに書いてあることで十分だから,知識をインプットするならとにかくこの本を完璧にしろ」と言われ,半信半疑でこの本を何度も復習しましたが,司法試験の本番では刑事系で高得点を取ることが出来ました。

刑事系に限らないことですが,司法試験で合格するためには,基本的な知識を確実に固めることが大事ですので,そういった意味では非常に優れた本です。

●ISBN-10: 433530188X




学者が書いている入門書では山口厚先生の「刑法入門」か「刑法」をおすすめします。

●ISBN-10: 4004311365

●ISBN-10: 4641139083

山口厚先生は司法試験考査委員を長年にわたって務め,最高裁判所判事にもなったとんでもなく優秀な先生で,「結果無価値論」という現在の実務と対立する学説を採っています。

そのため,「山口厚先生の書いた本はさぞかし難解なんだろう」と思いきや,そうではないんです。学者の先生の書いた本の中では,かなり分かりやすいです。

山口先生の本を読んでいると「本当に頭の良い人は,我々一般庶民に説明する時にも分かりやすく説明ができるんだなー」,と思ったりします。

山口先生は実務と異なる「結果無価値論」を取っていますが,この「刑法入門」と「刑法」では「結果無価値論」をゴリ押しするようなことは書いてありませんので,安心して使うことができます。

「刑法入門」は読みやすいのですが,本当に刑法を初めて勉強する人のために書かれたような本であるため,深い論点などについては書かれていないところもあります。

他方「刑法」は「入門書」よりもレベルが高い基本書ですが,司法試験で出題されるような知識をコンパクトに「ギュッ」と押し込んだような本で,司法試験直前まで使える便利な本です。

内容がコンパクトなので,初学者でも気合いを入れれば最後まで読み切ることができるでしょう。

私も受験生の時に山口厚先生の「刑法」を買って使っていました。



■刑法の論文問題集を読もう


刑法の入門書を読み終わったら,刑法の論文問題集に手をつけましょう。

刑法の入門書を読み終わった後に「基本書」をゼロから読み始める受験生が多いのですが,そのような受験生の大半は「刑法の学説の荒波」に飲み込まれて時間を浪費していきます。

正直なところ司法試験の論文式試験で必要な知識はとても少ないんですよ。

司法試験の科目の中で,1番目か2番目に少ない知識で合格レベルに達することができるのが「刑法」です。

ですから入門書を読んだら「基本書」を読む前に,論文問題集を読んで,刑法の論文式試験で必要な知識がどの程度のものなのか,感覚を掴んでおくことが大事です。


刑法についても論文問題集を読むのであれば「伊藤塾試験対策問題集」をおすすめします。

量も多すぎないので挫折せずに最後までやりきることが出来ますし,参考答案の質が高いです。

●ISBN-10: 4335303548

●ISBN-10: 4335303645


刑法の論文式試験については,入門書を読んで,「伊藤塾試験対策問題集」を繰り返し復習して,分からないところを基本書や予備校本で補充し,過去問を分析して,答練を何回か受験して復習すれば,それだけで合格レベルに達します。

私は法科大学院に入学するまで刑法は苦手だったのですが,法科大学院1年目の夏休みに「伊藤塾試験対策問題集」を繰り返し復習したところ,刑法の成績が一気に伸びました。

刑法は苦手にしている受験生も多いですが,勉強の仕方を間違えなければ一気に得点源になりますので,諦めずに論文式問題集を使って繰り返し訓練してみてください。



刑法の論文問題集には他に辰已法律研究所の「えんしゅう本」や早稲田経営出版の「スタンダード100」などがありますが,無理にこれらの問題集に手を広げなくても司法試験には十分に合格できます。

私は「えんしゅう本」も「スタンダード100」も両方持っていましたが,どちらも量が多すぎて早々に挫折しました。それでも普通に合格しています。

「えんしゅう本」や「スタンダード100」は「伊藤塾試験対策問題集」に載っていない論点の書き方を参考にするくらいの使い方でも良いと思いますし,無理をして買う必要もないと思います。

●ISBN-10: 4887277385

●ISBN-10: 4847142152




■おすすめの刑法の基本書と予備校本


論文式問題集をこなしていると,しっくり来ないところや,分からない箇所が出てくるはずです。

そのような時には基本書を参照して疑問を解消しましょう。

以下,総論と各論に分けておすすめの基本書を紹介します。



○刑法総論

刑法総論の基本書では,個人的には裁判所職員総合研修所の「刑法総論講義案」をおすすめしています。

●ISBN-10: 4906929516

なぜかと言うと,司法修習でも実務でも,基本的にこの「刑法総論講義案」に沿った理論が使われているからです。

司法試験は,司法修習生・実務家となる者を選抜するための試験ですから,それであれば最初から司法修習・実務で使う本を使ったほうが効率的です。

私も「刑法総論講義案」の存在を知るまでは,学者の基本書や予備校本を使っていたのですが,特に「共同正犯」が全く理解できずに困っていました。

基本書や予備校本に書いてある理屈だと,判例の共同正犯の規範やあてはめが全く理解できないんですよね。

そんな時に,刑法総論講義案を読んだところ「なるほど!そういうことか!」と一気に理解が進みました。

それからは司法試験の勉強でも実務でも基本的に「刑法総論講義案」を使っています。



「刑法総論講義案」の欠点は「読んでいてつまらないこと」です。

研修用の本なので,学者の先生の本を読んでいる時のような面白さはありません。



そのため,通読をするのであれば,予備校本か,山口先生の「刑法」をおすすめします。


予備校本の中では「伊藤塾呉明植基礎本シリーズ 刑法総論」がおすすめです。

●ISBN-10: 4335314299



予備校本には他に「伊藤真試験対策講座 刑法総論」や,東京リーガルマインド(LEC)の「C-Book 刑法I」などがありますが,刑法に関して言えば「伊藤塾呉明植基礎本シリーズ」がコンパクトで分かりやすいです。

●ISBN-10: 433530272X

●ISBN-10: 4844936085



先程紹介した山口先生の「刑法」も通読におすすめです。

コンパクトで判例・通説に沿っているので混乱することもありませんし,無駄な勉強もせずに済みます。

しかも日本トップクラスの学者が書いているので安心して読むことが出来ます。

山口先生の基本書に書いてあることを書いて司法試験に落ちることはないでしょう。

●ISBN-10: 4641139083





○刑法各論


刑法各論の基本書としては西田典之先生の「刑法各論」をおすすめします。

実務に即した基本書なので,実務家でも西田先生の基本書を仕事で使っている人が多いと思います。

私が司法修習でお世話になった検察官の机の上にも,講義案と西田先生の刑法各論が置いてありました。

西田先生の本を使っていれば特に問題はないでしょう。

●ISBN-10: 4335304544

ただ,西田先生は大変残念ながら2013年に亡くなってしまいましたので,今後の改訂はないのではないかと思います。


「改訂がないのはちょっと・・・」という人で,基本書を辞書的に使う人であれば高橋則夫先生の「刑法各論」が良いと思います。

高橋則夫先生の「刑法各論」は,判例集をわざわざ開かなくても学習できるようなボリュームがあります。

700頁超と,刑法各論の基本書としては量が多めなので,通読を考えている人は時間不足にならないようにペース配分を考えたほうが良いと思います。

●ISBN-10: 4792351243



「とにかく分かりやすい教科書が良い」という人は予備校本でも十分です。

「伊藤塾呉明植基礎本シリーズ 刑法各論」であれば,司法試験合格に不要なことは書いていないので,効率的に勉強ができると思います。

●ISBN-10: 4335314272



最後に,刑法各論を勉強する上で出来れば持っておきたい便利な本「条解刑法」です。

「条解刑法」は基本書ではなく「辞書」なのですが,構成要件の定義が正確に漏れなく書かれており,刑法で分からないことがあれば「条解刑法」を読めばほぼ解決します。

●ISBN-10: 4335355599



司法試験の論文式試験の刑法各論で点を取るコツは「愚直に構成要件に当てはめをしていく」,それだけです。

論点を大展開するよりも,構成要件の定義を示して,その定義に丁寧に事実を当てはめていく,そのほうが点数が高くなります。

なぜならば,刑法は罪刑法定主義を取っているため,1つでも要件を満たさなければ無罪になってしまうからです。司法修習でも,「愚直に構成要件に当てはめをしていく」という作業を徹底的に叩き込まれます。


刑法の論文式試験で「愚直に構成要件に当てはめをしていく」ためには,刑法の構成要件の定義を正確に記憶しておくことが大事なのですが,刑法の定義を正確に記憶するために便利なのが,この「条解刑法」です。



私が司法試験を受験した年の刑法の論文式試験では,とにかく論点てんこ盛り,共犯が沢山いて書くことが沢山ある,という問題が出題されました。その問題を見たときに,私は「勝った」と思いました。

私の周りの受験生は「時間切れで途中答案になってしまった・・・」と泣きそうになっていました。

他方,私は論点の記述は最小限にして,とにかく構成要件の定義を示して,定義に事実を当てはめて,誰に何罪が成立するのかということ書く,という「処理」につとめ,時間内にきちんと答案を仕上げました。

その結果,刑事系では高得点を取ることが出来ました。



「条解刑法」は高い本なので司法試験受験生時代は無理をして買う必要はありませんが,試験本番で慌てなくて済むように,「刑法の構成要件の定義を正確に記憶する」という作業は試験本番までに必ず済ませておくようにしてください。



■論文式試験の過去問の分析


●司法試験の勉強方法,おすすめの参考書や問題集(総論)」と「●民法の勉強方法とおすすめの民法の基本書や参考書など」でもお話したとおり,司法試験では論文式試験の過去問の分析が極めて大事です。


刑法では論文式試験の過去問に慣れておかないと,高い確率で本番で時間切れになってしまい,不合格となる可能性が高くなります。

刑法の論文式試験の過去問を実際に解いてみると,論じるべきことが多すぎて「こんなの書き切れないよ!」と思う人も多いでしょう。

そんな時には合格者の答案を見ると,時間内に書き終わるように工夫がされていることが分かります。

配点が低いであろう箇所は短く書くか省略して,配点が多い部分は厚く論じる,というのが論文式試験で合格答案を書くコツです。

特に刑法各論がメインで問われ,何人もの行為者の多数の罪責を論じなければならない場合には,「構成要件の定義を書いて,事実を評価して当てはめる」そしてまた「構成要件の定義を書いて,事実を評価して当てはめる」・・・と愚直な処理を心がけ,論点については簡単に触れる程度に留めておいたほうが点が付きやすいです。

なぜなら,刑法は罪刑法定主義という原則があるため,基本的に問題になる犯罪の各構成要件に点が振られており,「構成要件の定義を書いて,事実を評価して当てはめる」という作業を繰り返すことで着実に点を積み重ねていくことが出来るからです。


私が司法試験を受けた年も刑法各論がメインで問われ,多数の罪責について論じなければならない問題でしたが,私は問題を見て「この問題だと途中答案になって自滅していく受験生が続出するだろうから,自分はとにかく構成要件に事実を当てはめて結論を出す,という基本的なスタンスに徹しよう」と考えました。

そうしたところ,刑事系では高得点を取ることが出来ました。

ちなみに,私の席の後ろに座っていた受験生は「自分が知っているあの論点が出たので沢山書いていたら,時間が足りなくなって答案を書きれず,途中答案になった」と言っていましたが,合格発表ではその受験生の番号はありませんでした。

このように,実際に論文式試験で「何にどのくらい時間をかけるべきか」「何をどおくらい論じれば高得点になるか」という「技術」は,どれだけ基本書を読んでいても身につきません。

実際に論文式試験に合格するためには,純粋な法律の勉強だけではなく,実際の論文式試験の過去問に触れ,合格者の答案を見て分析して,何をどのように書けば良いのか,作戦を考えておくことが大事なのです。


過去問を分析するにあたっては,法務省のホームページで過去問や「論文式試験出題の趣旨」「採点実感等に関する意見」を見ることも大事ですが,「論文式試験出題の趣旨」「採点実感等に関する意見」では求められているレベルが高すぎるため,「現実的にどのようにすれば良いのか」を知るためには予備校が出している司法試験を分析した本が役に立ちます。

予備校が出版している過去問分析に関する本は多数ありますが,これまでも紹介した辰已法律研究所の「司法試験予備試験 論文本試験 科目別・A答案再現&ぶんせき本」と「司法試験 論文過去問答案パーフェクト ぶんせき本」が使いやすいと思います。

●ISBN-10: 4864663211

●ISBN-10: 4864663246


まずは法務省のホームページから過去問をプリントアウトして実際に時間を計って問題を解いてみてください。

その上で,法務省のホームページにある「論文式試験出題の趣旨」「採点実感等に関する意見」を読み,また予備校の「ぶんせき本」の合格者の答案を読んで,自分の答案に何が足りないのか,考えてみてください。

それを何度も繰り返すことで,論文式試験に合格するための力が少しずつ身についていくはずです。


■短答式試験(刑法)の勉強方法



●民法の勉強方法とおすすめの民法の基本書や参考書など」でもお話したとおり,短答式試験は基本的に「過去問を何度も繰り返し解く」というシンプルな勉強方法で点が上がっていくことが多いです。

頭の良い人は「基本書や予備校本を何度も読む」という勉強法で短答式試験の点が上がっていくこともありますが,「知識がある」ということと「短答式試験で点が取れる」ということは別次元です。

特に旧制度下の司法試験(旧司法試験)の刑法の短答式試験の問題は「パズル」と呼ばれていて,法律的な知識だけでなく,複雑な「肢」の組み合わせを頭で考えて短時間で処理するという,公務員試験の「判断推理」のようなテクニックも求められる試験でした。

新司法試験になってからは「パズル」的な要素はかなり減りましたが,それでも試験慣れしていないと本番で十分な点を取ることは難しいと思います。


過去問集はいろいろありますが,「●民法の勉強方法とおすすめの民法の基本書や参考書など」でもお話したとおり,個人的にはスクール東京出版の「司法試験・予備試験 短答 過去問集」をおすすめしています。


●ASIN: B01NAQTDR6


「問題集の解説は長くてもよい」「いちいち基本書や判例集を参照するのは面倒くさい」という人は,辰已法律研究所の「司法試験&予備試験短答過去問パーフェクト」でも良いと思います。

●ISBN-10: 4864662983


時間がない場合には「肢別本」をひたすら回して乗りきる,という人もいますが,「肢別本」は一問一答式なので,複雑な「肢」の組み合わせを頭で考えて短時間で処理するという「パズル」的な問題の訓練は出来ません。

「肢別本」を使う人は,予備校の短答式試験模試を受験するなどして,本番形式の問題に慣れておくと良いと思います。

「肢別本」も徹底的に回せば司法試験合格レベルに達すると思いますが,予備試験は短答式試験のレベルが高いため「肢別本」だけだと厳しいような気がします。

●ISBN-10: 4864663653


■刑法の判例集


刑法を学習する上で,判例の勉強は大事です。

短答式試験でも論文式試験でも判例を元にして作った問題が出題されることが多いです。

また,刑法は学説を中心に勉強していると,学説の対立に巻き込まれて,勉強が進まなくなってしまうことが多々あります。

そのため,判例を軸に据えて勉強したほうが効率が良いんですよね。


では,刑法の判例集として何を使うべきか?

私は刑法の判例集は色々と買いましたが,最終的にはやはり判例百選に落ち着きました。

●ISBN-10: 4641115206

●ISBN-10: 4641115214



最新の判例は,重要判例解説で補いましょう。

●ISBN-10: 4641115915


判例百選と重要判例解説に載っている判例さえ押さえておけば,「判例を知らなくて司法試験に落ちた」ということは,まずないと思います。

法科大学院(ロースクール)の授業でも,判例百選や重要判例解説に載っている判例を取り扱うことが多いと思いますので,判例百選と重要判例解説の購入は必須です。


刑法の分野では,その他にも便利な判例集があります。



前田雅英先生の「最新重要判例250 刑法」は解説がコンパクトで速く通読でき
るのと,改訂が頻繁にあるのが良いです。

●ISBN-10: 4335301235



通読用であれば「判例インデックス」も便利です。

「判例インデックス」は,事案と判旨と解説がコンパクトにまとまっていて,事案図も載っているので,判例集を読み込む勉強をしたい人にとっては判例百選よりも使いやすいでしょう。

私が受験生の時は「判例インデックス」は倒産法くらいしか出ていなかったと思うので,便利な時代になったな,と思います。

●ISBN-10: 4785719079

●ISBN-10: 4785724714



「判例刑法」も刑法の判例集としては有名で,法科大学院(ロースクール)の授業などで使うことも多いでしょう。

ただ,解説がなく,初学者には扱いづらいので,個人的にはわざわざ購入する必要はないかなと思います。

●ISBN-10: 4641042918

●ISBN-10: 4641042926




■その他にあると便利なもの


○択一六法

刑法にも「択一六法」という本が存在しています。

刑法の「択一六法」は旧司法試験時代から何度も改訂されているため,使い勝手は良いです。

ただ,民法と違って刑法は司法試験に合格するために覚えるべきことは少なく,「択一六法」を使わなければ知識が整理出来なくて困る,ということは少ないでしょう。

私は刑法の「択一六法」も一応持っていましたが,メインでは使っていませんでしたので,個人的には刑法の「択一六法」は「あったら便利だけど,なくても困らない」くらいの立ち位置の本かな,と思います。

ただし,基本書をメインで使っている人で,学説の渦に巻き込まれて混乱しているような人は,「択一六法」を読むと判例は学説が丁寧に整理されているので,参考になると思います。

●ISBN-10: 4844934708




○判例六法(模範六法)

●民法の勉強方法とおすすめの民法の基本書や参考書など」でもご紹介しましたが,刑法の勉強でも「判例六法(模範六法)」は便利です。

特に刑法は判例が重要な科目で,刑法の勉強をしていると「判例を調べる」という作業は不可欠です。

「確かこんな感じの判例があったけど・・・」という場合に,条文から判例を探すには「判例六法(模範六法)」は便利なんですよ。

「有斐閣判例六法」「有斐閣判例六法Professional 」「模範六法」のどれを使うか迷ったら「●民法の勉強方法とおすすめの民法の基本書や参考書など」を参考にしてください。

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