民法の勉強方法とおすすめの民法の基本書や参考書など(その2)


これまでお話した勉強方法の流れを整理すると以下のとおりです。


入門書を読む
論文式試験の問題集を読む,参考答案を写経してみる
分からないところを基本書や予備校本で復習する



法科大学院の既修者試験であれば,運が悪くない限りこの勉強方法だけで合格できます。

実際に私も法科大学院の入学試験に向けてやった勉強は,基本的に「入門書を読む」「論文式試験の問題集を読む,参考答案を写経してみる」だけです。

他にやったことと言えば,合格体験記を読んだり,「柴田孝之」先生の勉強法の本を何冊か読んだ程度です。

●ISBN-10: 4844971077

●ISBN-10: 4478010013



ただし,法科大学院受験と異なり,予備試験や司法試験は,上記のような勉強だけで合格するのはちょっと厳しいです。

そのため予備試験を目指している人,法科大学院に入学して司法試験に向けた勉強を始めようとする人は,プラスアルファの勉強をする必要があります。


では何をすれば良いか?

それは「論文式試験の過去問・優秀答案の分析」「短答式試験」の勉強です。

「短答式試験」については ■短答式試験(民法)の勉強方法 でお話しすることにして,ここでは「論文式試験の過去問・優秀答案の分析」についてお話をします。



司法試験の勉強方法,おすすめの参考書や問題集(総論)」でお話したとおり,司法試験では「論文式試験の過去問・優秀答案の分析」が非常に大事です。

では「論文式試験の過去問・優秀答案の分析」として何をすれば良いのか?

司法試験業界では「論文式試験の過去問・優秀答案の分析をどうやってやれば良いのか分からない」という人のために,非常に便利な本が出版されています。

それが辰已法律研究所の「司法試験予備試験 論文本試験 科目別・A答案再現&ぶんせき本」「司法試験 論文過去問答案パーフェクト ぶんせき本」です。

●ISBN-10: 4864663211

●ISBN-10: 4864663246


この「ぶんせき本」には過去の司法試験の問題,問題の解説,再現答案(優秀答案と点数の低い答案),再現答案に対するコメント(なぜ点数が高いのか,なぜ点数が低いのか),出題趣旨,採点実感等が載っています。

要するに「ぶんせき本」論文式試験の過去問や答案を分析するために必要なものが全て載っている本です。


使い方ですが,まずは法務省のホームページから過去問をダウンロードして,時間を計って過去問を解いてみてください

最初のうちは「全く分からない」「解けない」という状況に戸惑うかも知れませんが,最初のうちは,分からなくても,解けなくてもノープロブレム,問題ありません。問題は本番までに解けるようになっていれば良いのですから。

問題が解けなかった,分からなかった,という人は「何が原因で解けなかったのか?」「何が分からなかったのか?」を自分なりに分析してみてください。

「基本的な知識に漏れがあって解けなかった」のであれば,知識をインプットすれば良いというだけの話ですし,「知識はあったけど,解き方が分からなかった」ということであれば,司法試験での問題の問われ方と,問に対する答え方を考えてノートなどに整理しておくと良いと思います。

「時間が足りなかった」ということであれば,なぜ時間が足りなかったのかを考えてみてください。「答案を考えながら書いているため遅い」ということであれば典型的な論点については書き方を決めておく(いわゆる論証パターンを自分なりに作っておく)という方法で問題が解決することもありますし,「書くのが遅い」ということでれば,筆記用具を変えたり,答案の書き方のスタイルを変えることで問題が解決することもあります(●答案を速く書く方法についてはまた別の機会にお話したいと思います。)


その上で「ぶんせき本」にある優秀答案を読んでみてください。写経して見ても良いと思います。

「ぶんせき本」にある優秀答案を見ると,「当たり前のことを,当たり前に書いているだけ」ということが分かると思います。「当たり前のことを,当たり前に書いているだけ」の答案が1位だったりします。

なぜ「当たり前のことを書いているだけ」の答案が上位なのかというと,理由は簡単です。多くの受験生は「当たり前のことを,当たり前に書く」ということが出来ていないからです。多くの受験生は「当たり前のこと」を時間内に書くことができずに,それでも何となく合格していく受験生が非常に多いのです。

私は司法試験でも二回試験(司法修習の最終試験)でも「みんなが書きそうな当たり前のことを,普通に書く」ということを徹底的に心がけました。その結果「当たり前のことを普通に書くことができた答案」は上位でしたし,「当たり前のことを書けなかった答案」「普通の受験生とは違う発想をしてしまった答案」は,あまり良くない点数がついています。

自分の答案と優秀答案を見比べてみて,自分に何が足りないのかをもう一度考えてみてください。


ゼミを組んでお互いが書いた答案を見せ合い,お互いにコメントし合うのも良いです。

人間は弱い生き物で,自分の悪いところは直視したくないんですよね。

ですから自分で自分の答案を分析すると,評価が甘くなってしまいがちです。

遠慮なくストレートに物事を言ってくれる人をゼミに入れて,自分の答案のダメな箇所をどんどん指摘してもらったほうが良いです。自分のダメなところを指摘されるのは非常に辛いことですが,他人から指摘されることで答案の質はどんどんと良くなっていきますよ。



答案を分析したら「論文式試験出題の趣旨」と「司法試験採点実感等に関する意見」を熟読しましょう。

司法試験の論文式試験は「聞かれていることに素直に答える」ことで点数が付く試験です。

どれだけ知識があっても,聞かれていると違うことを書いたら1点ももらえません

ですから「出題趣旨」と「採点実感」を読み込んで「問題で何が聞かれていたのか?」「何を答えれば点がもらえたのか?」を把握することは非常に大事です。

「出題趣旨」と「採点実感」を数年分読んでいると,問題は違っていても,毎年同じような視点が問われていることが分かってきます。

「司法試験の民法では,要するにこういうことが聞かれているんだな」「こう聞かれた,こう答えれば良いというパターンがあるんだ」ということが分かってきます。

この感覚を持っているだけで本番では非常に有利になります。出題趣旨が分かるようになると,自分に知識のない問題が出ても「出題趣旨が分かっていますよ」という問題意識を論述することで部分点がもらえるようになったりもします。




■短答式試験(民法)の勉強方法


これまで「論文式試験」の勉強方法をお話してきましたが,司法試験でも予備試験でも「民法」には「論文式試験」の他に「短答式試験」があります。

「短答式試験」の勉強方法は様々ですが,一番効率が良く,オーソドックスな勉強方法は「過去問を何度も解く」という方法です。

合格者に短答式試験の勉強方法を聞くと「短答式試験は過去問やっていれば,そのうち点数が上がるよ」とアドバイスをする人が多いと思います。

「過去問を解く」他にも「基本書や予備校本を何度も読む」という勉強方法もありますが,基本書や予備校本には試験に出ないことも書いてありますし,司法試験や予備試験の短答式試験は知識をインプットしたからといって,それだけ解けるような簡単な問題ばかりではありませんから,「基本書や予備校本を何度も読む」という勉強方法はあまり効率的ではありません(ただし,一部の天才的な人にとっては「基本書や予備校本を何度も読む」という勉強方法が効率的である場合があります)。


では,なぜ「過去問を何度も解く」という勉強方法が効率的なのか?

実は司法試験の短答式試験では,同じような問題が手を変え品を変えて出題されています

なぜ同じような問題が繰り返し出題されるかと言うと,年によって平均点が大きく変わることを防ぐためです。

司法試験委員会としては,毎年同じような平均点に落ち着かせたいので,繰り返し似たような問題を出題して,「過去問をきちんと勉強した受験生であれば同じような点数を取れるような試験」にしているわけです。

ですから,短答式試験は,過去問を繰り返して,過去問をきちんと解けるようにしておけば,それだけで合格点を超えることは可能なのです。


では短答式試験の過去問はどうやって勉強をすれば良いのか?

総論でもお話しましたが,私はスクール東京出版の「司法試験・予備試験 短答 過去問集」をおすすめしています。

解説がシンプルなため速く何度も回すことができますし,解説も「問題を考えて解ける」ように工夫がされています。そのため,短答式試験の勉強をしながら論文式試験の勉強にもなり一石二鳥です。

●ASIN: B06WGN544Q



スクール東京出版の問題集はマニアックなので,メジャーな問題集を使いたいということであれば辰已法律研究所の「司法試験&予備試験短答過去問パーフェクト」が無難だと思います。

解説が厚いのがメリットでもあり,デメリットでもあります。基本書などを参照しなくても良いのですが,解説は適宜読み飛ばさないと非常に時間がかかります。

●ISBN-10: 4864662940




「司法試験&予備試験短答過去問パーフェクト」と対極にあるのが辰已法律研究所の「肢別本」です。

この「肢別本」は司法試験や予備試験の過去問を一問一答式に並べた本で,左の頁に問題が,右の頁に答えと簡単な解説が載っています。

この「肢別本」はコンパクトで持ち運びに便利なので,通学時間・通勤時間やちょっとした合間に短答式の勉強が出来るというメリットがあります。

また,一問一答式なので気合いを入れれば1冊を1日~2日程度で回すことも不可能ではありません。・・・まぁ,大抵は途中で飽きるんですけどね。。。

●ISBN-10: 4864663076




「肢別本」は一問一答式であるため,肢の切り方の訓練ができません。

例えば「正しいものを2つ選べ」という本試験形式の問題であれば,全ての肢を読まなくても正解にたどり着くことが出来る場合もあるのですが,どうすれば肢を素早く切ることができるかという訓練は一問一答式の「肢別本」では出来ないんですね。

そのため,「肢別本」を使う場合には,年度別の短答式問題集や予備校の答案練習会を利用するなど,肢の切り方の訓練も行うようにしたほうが良いです。

●ISBN-10: 4587999962




■要件事実を学ぶためのおすすめの基本書や参考書


司法試験や予備試験の民法では「要件事実」も試験範囲に含まれています。

「要件事実」というのは難しい言葉で言えば「実体法に規定された法律効果の発生要件に該当する具体的事実」なのですが,要するに「民事訴訟において原告と被告がそれぞれどの事実について立証責任を負うのか」を整理する勉強が「要件事実」です。

司法試験になかなか合格しない受験生の中には,この「要件事実」の勉強に拘りすぎて民法がよく分からなくなってしまう人がいます。

個人的な意見ですが,司法試験レベルでは正直「要件事実」は,それほど深い理解は求められていません

司法試験受験生の答案を採点していると分かるのですが,司法試験受験生のレベルはそれほど高くないので,「要件事実」に拘り過ぎるよりも,「民法」そのもの勉強がをきちんとしたほうが合格は近くなります



では「要件事実」の勉強として何をすれば良いのか?

基本的には「新問題研究要件事実」と「紛争類型別の要件事実この2冊だけで十分です。

いずれも多くの法科大学院で教材として使用していると思いますが,司法試験レベルでは,この「新問題研究要件事実」と「紛争類型別の要件事実」に書かれていること以外の要件事実の知識が必要になることは少ないですし,この2冊を十分に勉強しておけば,少なくとも「要件事実」が原因で司法試験に落ちることはないと言って過言ではないと思います。

ちなみに司法修習でも私は基本的に「新問題研究要件事実」と「紛争類型別の要件事実」を中心に勉強しましたが,それで二回試験では民事裁判も民事弁護も「優」(一番上の評価)をもらっています。

●ISBN-10: 4908108463

●ISBN-10: 4908108226



この2冊は,いずれも150頁程度と薄い本なので,慣れると数十分で復習でき非常に便利な本なのですが,内容が非常に濃いが故に最初は分かりにくいところがあると思います。

そんな時に便利なのが岡口基一裁判官の「要件事実マニュアル」です。

●ISBN-10: 4324101663

●ISBN-10: 4324101671


この「要件事実マニュアル」は,実務で使っている弁護士も多いと思いますが,裁判官が書いてるだけあって信頼性があり,しかも項目毎に分類されているため非常に分かりやすいです。

買っておくと司法修習や実務でも,そのまま使うことができます。

「要件事実マニュアル」は厚い本ですが,司法試験対策としては全部を読む必要はありません

「新問題研究要件事実」と「紛争類型別の要件事実」を読んでいて,分からないことや,頭を整理したい部分が出てきた時に「要件事実マニュアル」の該当箇所を読み,付箋を貼っておくと良いです。

そして,司法試験の直前に付箋がついているところだけを復習すればOKです。

なお「要件事実マニュアル」は1~5まで出版されていますが,司法試験で出題される可能性が高い要件事実は「1~2」に書かれていることだけですので,「3~5」は受験生は買う必要はありません。



なお,法科大学院で「要件事実論30講」や「要件事実問題集」を勉強するゼミ,みたいなのが流行ったりしますが,司法試験レベルでは「要件事実論30講」や「要件事実問題集」に手を出す必要はあまりありません。

私は「要件事実論30講」も「要件事実問題集」持っていて,一通り読みましたが,司法試験に合格してみると,これらの本まで手を出す必要はなかったな,というのが正直な感想です。

これらの問題集をやる必要があるとすれば,法科大学院の「要件事実」の授業のテスト対策くらいではないでしょうか。


●ISBN-10: 4335355181

●ISBN-10: 4785724293




■司法試験予備校の答案練習会(答練)


これまでお話した民法の勉強方法を整理すると以下のとおりです。


・入門書を読む
 
・論文式試験の問題集を読む,写経する
 分からない箇所は基本書や予備校本で補充する
 
・論文式試験の過去問を解いてみて分析する

・短答式試験の過去問を繰り返し解く

・要件事実の勉強をする



「民法」に関して言えば,基本的にはこれだけで司法試験や予備試験に合格できる力は間違いなく付きます。

他にあれこれと手出しをするよりも,上のような基本的でコンパクトな勉強を心がけたほうが短期間で合格できるはずです。


ただし上記の勉強に加えて,プラスでやっておいたほうが良いことがあります。

それは,予備校が行っている論文答練と直前模試の受験です。



民法に関しては,答練の受験は必須という訳ではありませんが,時間内で問題を処理する訓練をするために答練は出来れば受験しておいたほうが良いです。

時間とお金に余裕がある人は,辰巳法律研究所,伊藤塾,早稲田セミナーと様々な司法試験予備校の答練を受験できればベターですが,時間とお金に余裕がない人は辰巳法律研究所の「スタンダード答練」(スタ論)の第二クールだけ受験すれば十分です。

スタ論の第二クールだけであれば,全科目受験しても15万円程度です。

私は答練はスタ論の第二クールしか受験しませんでしたが,それだけでも論文式試験の現場対応能力はかなり上がったと実感しました。



■司法試験予備校の模擬試験(直前模試)


答練を受験した人も,答練を受験しない人も,直前模試は出来れば受験したほうが良いです。

司法試験や予備試験本番では何が起きるか分かりませんし,多くの人は緊張してミスをします

直前模試を受験しておくと,本番で起きそうなトラブルや,本番でやらかしてしまいがちなミスに気づくことができ,事前に対策ができます。


私は法科大学院を受験する際には,ぶっつけ本番で試験に望んだのですが,持ち込んだ腕時計が止まったり,筆記用具が足りなくなる等のトラブルに遭って非常に焦りました。

直前模試を受けておけば「時計は2個以上持っていったほうが安全だな」とか「筆記用具も多めに持っていこう」など,対策を立てることが可能になります。

また直前模試は実際の司法試験会場と同じ場所で行われることが多いのですが,会場への行き方や会場の雰囲気に慣れておくだけでも本番の緊張感は和らぎます

さらに,直前模試で出たのと同じような問題が出た場合に,自分だけ模試を受けていないとそれだけで不利になってしまいます

ですから,よほどの事情がない限り直前模試は受けておきましょう

各司法試験予備校が直前模試を実施していますが,辰巳法律研究所の模試は受験者が多いのでおすすめです。




■その他に民法の勉強であると便利なもの

○択一六法


短答式試験の勉強をしながら自分でノートを作っている受験生がいますが,自分でノートを作るという作業は時間がかかります。

かく言う私もノートは「自分で作る派」で,パソコンで短答式試験用に知識を整理したノートを作っていましたが,無駄な作業に終わってしまったことも多いです。

「試験直前に見直すためのノートを作りたいけど,時間がない」という人に便利なのが「択一六法」です。

「択一六法」には,司法試験の短答式試験で過去に出題された知識などが,表などを使ってきれいにまとめてあります。

短答式の問題集や肢別本をやりながら,「択一六法」で出てきた知識が記載されている箇所にマーカーを引いておけば,試験直前にマーカーが引かれているところだけ読むことで一気に知識を詰め込むことができます。

「択一六法」は必ずしも必要という訳でありませんが,必要性を感じた人は使ってみると良いと思います。

●ISBN-10: 4844924702

○判例六法(模範六法)


司法試験受験であれば六法は必ず持っていると思いますが(万が一,六法を持っていない人はすぐに買ってください),普通の六法の他に便利なのが判例六法・模範六法です。

判例六法(模範六法)は,条文の後に,その条文に関連する判例の結論と年月日が簡潔に記載されています。

ですから,条文を引きながら「この条文については判例でこのような解釈がなされているんだな」ということが確認でき,便利です。


●ISBN-10: 4641003378

●ISBN-10: 464100417X

●978-4-385-15969-0


判例六法は何種類かありますが,以下のような特徴があります。


有斐閣判例六法
⇒コンパクトで持ち運びに便利。判例百選の番号も載っていて便利。ただし,行政法などで調べたい法律が載っていない場合がある。


有斐閣判例六法Professional 
⇒大きいが,民事系と刑事系・公法系2分冊になっている。細かい法律も載っていて持ち運びにも便利だが,「民事系の授業に間違って刑事系の分冊を持っていってしまう」等の悲劇がたまに起きる。裁判官や若い弁護士が使っていることが多い。判例百選の番号も載っていて便利。


模範六法
⇒大きい。分冊になっていない。見た目はカッコ良いと思う。年配の弁護士で使っている人が多いような気がする。


○司法試験用六法


司法試験・予備試験が近くなったら「司法試験用六法」は買っておきましょう。

遅くとも司法試験・予備試験の半年前に買って,過去問を解くときや,予備校の答練を受験する時には,司法試験用六法を使うようにしておくべきです。

●ISBN-10: 4474058488

「司法試験用六法」は実際に使ってみると分かるのですが「非常に使いづらい」んですよ。

無駄にデカいし,条文を探すにも時間がかかるし。特に民法のようの条文が多いと大変です。

もし司法試験・予備試験の本番で初めて使ったらパニックになる可能性大です。

ですから,「司法試験用六法」は実際に使って慣れておきましょう。

ちなみに「司法試験用六法」は司法試験を受験すると貰えるので,先輩の司法試験合格者にお願いするとタダで譲ってくれることもあります。



○法律用語辞典・法律学小辞典


とある司法試験予備校の先生が「法律用語辞典は持っておくと便利!」と言っていたので買ってみたのですが,確かに非常に便利です。

「この法律用語の定義って何だっけ?」とか,「基本書で調べる程ではないけど,ちょっと調べ物をしたいな」という時に,サクッと調べ物をすることができます。

基本書を読んで分からなかったことが「法律用語辞典」や「法律学小辞典」を調べてみたら分かった,なんてこともたまにあります。

私は受験生の時に「法律用語辞典」と「法律学小辞典」の両方を買いましたが,今でも実務で使っています。

●ISBN-10: 4641000298

●ISBN-10: 464100028X

ちなみに「法律学小辞典」はパソコン用(ウィンドウズ・マック)のものがあるので,普段からパソコンやタブレットを使っている人は,こちらのほうが便利です。持ち運びも楽です。

●ASIN: B01FRBRJU0

○趣旨規範ハンドブック

民法の勉強が進んできて知識が増えてくると,知識が整理しきれなくなって混乱してくることが多々あります。


また,基本書をメインで勉強していると,司法試験で何が重要な部分なのかが分からなくなってきてメリハリのない無駄な勉強をしてしまうこともあります。

そんな時に知識を整理したり,重要な箇所を確認するのに便利なのが「趣旨規範ハンドブック」です。

「趣旨規範ハンドブック」は,司法試験の論文式試験で出題される可能性のある論点(法律上の問題点)について,答案で最低限書く必要があるパーツ(趣旨,規範,規範の理由付け)等をコンパクトに整理したものです。

勉強がある程度進んできた後に,知識に漏れがないかチェックするのに使う人もいますし,サブノートとして「趣旨規範ハンドブック」にガンガン書き込みをして知識を整理するために使う人もいます。

私も特に,民法,商法,憲法,行政法あたりで知識を整理するために愛用していましたので,知識の整理に困っている人は使ってみると良いと思います。


●ISBN-10: 4864663688 【アクセスの多い記事】
司法試験の勉強方法,おすすめの参考書や問題集(総論)
民法の勉強方法とおすすめの民法の基本書や参考書など(その1)
民法の勉強方法とおすすめの民法の基本書や参考書など(その2)
刑法の勉強方法とおすすめの刑法の基本書や参考書など
憲法の勉強方法とおすすめの憲法の基本書や参考書など
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