行政書士

2017年07月29日

■「行政書士」は社会人に人気の資格



「行政書士」は社会人にとってとても人気の資格です。

「カバチタレ」などのドラマの影響もあったと思いますが,「行政書士」=「法律を武器として扱う正義の味方」みたいなイメージを持っている人も多いと思います。

平成28年度の行政書士試験のデータを見ても4万1053人が受験し,うち4084人が合格する超人気の資格です。


もっとも「行政書士」がどんな仕事をしているのかよく分からないという人も多いのではないでしょうか。

「行政書士」は主に官公署に提出する書類を作成したり,代理人として行政手続を行う等の仕事をしています。

たとえば会社を設立する際に行政に提出する書類を作成したり,自動車の車庫証明等の手続をしたり,風俗業や産業廃棄物許可の手続をしたりと,その業務の範囲は非常に広いんです。

また遺言や相続などに手続に関わることもあります。

行政書士の仕事内容をより詳しく知りたい人は「行政書士の「お仕事」と「正体」がよ~くわかる本」という本を読んでみることをおすすめします。

●ISBN-10: 4798039012


また,行政書士を題材にした「カバチタレ」という漫画やドラマもあります。

この「カバチタレ」という漫画やドラマでは非弁行為といって,本当は行政書士ができない紛争事件の交渉などもやってしまっているのですが・・・なんとなくのイメージは湧くと思います。



■行政書士は食べていける資格なのか?


ただし,ちょっと厳しいお話になりますが,行政書士の資格をとっても,それだけですぐに食べていけるという訳ではありません。


これまでご紹介した資格のうち,税理士・公認会計士・司法書士といった資格は世間では何だかんだ言われていますが,今でもまだまだ需要がある仕事ですし,合格者数も抑えられているため,「資格を取ったのに全く食べていけない」ということはそれほそ多くありません。

また宅地建物取引士・社会保険労務士・中小企業診断士といった資格は独立開業のハードルはやや高めですが,企業内でのニーズがあるため転職には今でも役立つ資格です。

これに対し「行政書士」の資格は,独立開業のハードルが高いだけでなく,企業内のニーズもそれほど多いとは言えないため,「資格を取った後に,どのようにして資格を活かしていくか」ということが大事になってきます。

そのため「行政書士試験に合格したら将来はバラ色だ!」と思い込んで行政書士試験に挑戦すると,「せっかく頑張って資格をとったのに資格を活かせなかった・・・」ということにもなりかねません。


・・・と,少し暗い話をしてしまいましたが,行政書士の資格に魅力がないかというとそうではありません。

私の友人の中には行政書士事務所に勤務しながら行政書士の資格をとって,行政手続のプロとしてバリバリ働いて稼いでいる人もいます。

また弁護士の仕事をしていると行政書士の先生と知り合う機会が多いのですが,独立開業をして顧客を開拓し成功している方も少なくありません。


また行政書士の資格は他の資格を取る手がかりになります。

行政書士の試験科目は憲法・民法・商法・行政法・基礎法学と一般知識(一般教養のようなもの)ですが,この試験科目や司法書士試験や司法試験,公務員試験と一部共通しています。

そのため,とりあえず行政書士試験を受けてみて合格した後に,司法書士試験や司法試験,公務員試験に挑戦する人も多いんですよね。


特に行政書士と司法書士のダブルライセンスはおすすめです。

司法書士は主に「登記」に関する書類を作成する仕事をしており,行政書士は官公庁に提出する書類を作成する仕事をしています。

でも,普通の人は行政書士と司法書士の区別がよく分からないので,行政書士のところに司法書士の仕事が来たり,司法書士のところに行政書士の仕事が舞い込んでくることが結構あるんですよね。

そんな時に「私は行政書士なんで司法書士の仕事はできません」とか「私は司法書士なんで行政書士の仕事はできません」なんて言っていたら,せっかくのビジネスチャンスを逃すことになります。

そのため,行政書士と司法書士のダブルライセンスで仕事をしている人は結構多いんです。



もちろん「私は行政書士一本で食べていく」という考え方も良いと思いますが,行政書士を目指している方は,将来的に司法書士試験などの受験も視野に入れておくと良いと思います。


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