- (1)法学検定
「法学検定」は「公益財団法人日弁連法務研究財団」という団体が実施している民間資格で,法律系資格の登竜門と言えるような試験です。
民間資格ですが「法学検定」を受験しておくと,法科大学院(ロースクール)によっては入学試験で点数を上乗せしてくれる場合があります。
また,「法学検定」は「ベーシック〈基礎〉コース」→「スタンダード〈中級〉コース」→「アドバンスト〈上級〉コース」というように,少しずつレベルを上げて受験することができるため,中期的な目標を立てやすく,勉強も挫折しにくいですし,順番に受験をすることで十分な実力がつくように工夫がなされています。
勉強方法も「法学検定試験委員会」から販売されている問題集をこなすだけで合格できるので,何をやれば良いのかが明確で勉強もしやすいです。
「アドバンスト〈上級〉コース」に合格するくらいの実力がつけば,司法試験合格はかなり現実的なものになるでしょう。
●ISBN-10: 4785725117
●ISBN-10: 4785725125
●ISBN-10: 4785725133
- (2)ビジネス実務法務検定試験
「ビジネス実務法務検定試験」は商工会議所が行っている法律系の試験で,日商簿記の法律バージョンみたいなものです。
問題の質がとてもよく,実際の仕事に役立つ知識を得ることができます。
というか弁護士の立場から見ると「ビジネス実務法務検定試験2級」程度の知識もないのに,ビジネスをやっている人を見ると恐くて仕方がありません。
仕事をやっている人であれば司法試験を受験するか否かを問わず,勉強をしておいて損をすることはない資格です。
法務部に異動したい人は「ビジネス実務法務検定」を取っておくと人事部に対するアピールになるでしょう。
1級はかなり難しいので,とりあえずは2級くらいまでとっておけば十分です。
2級までであれば勉強方法は至ってシンプルで,商工会議所が出版している「ビジネス実務法務検定試験公式テキスト」を読みながら「ビジネス実務法務検定試験公式問題集」を繰り返すだけです。
私は仕事帰りにスターバックスに寄ってテキストと問題集を繰り返し,半年程度で3級と2級に合格しました。
●ISBN-10: 4502221414
●ISBN-10: 4502221511
- (3)宅地建物取引士
「宅地建物取引士試験」は「法律系資格の登竜門」と言われることもあって,比較的簡単に合格することができ,しかも他の法律系の資格試験の受験に役立つ知識を得ることができます。
しかも,「宅地建物取引士試験」に合格すれば,仕事や転職に役立つ「宅地建物取引士」という資格を得ることができるので,最終的に司法試験を諦めたとしても勉強が無駄になることがありません。
私も司法試験にチャレンジする前に「宅地建物取引士試験」を受験し合格しました。
「宅地建物取引士試験」で得た知識は,弁護士になった今でも役に立っています。
「宅地建物取引士試験」の内容や勉強方法は「●仕事を辞めて転職したい人におすすめの資格1:宅地建物取引士」「「宅地建物取引士試験」の勉強方法」という記事にまとめていますので参考にしてみてください。
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